銀座は男の学校よ、と
今宵は日本を代表するグランメゾンの「銀座マキシム・ド・パリ」へ。
メインダイニングへ降りる螺旋階段の手前に、
予約必須のゲストでなくても利用できる“ラウンジ”なるものがあるのをご存知だろうか?
レセプショニストにうやうやしく迎えられ、奥の間へ。そこはダイニングと同様に、
マキシムレッドとゴールドが織りなすアールヌーボー調の目もくらむ空間だ。
昼のティータイムは有閑マダムたちで華やぐが、
夕刻5時半からのバータイムは一変して静かな隠れ家に変身する。
深紅のソファに身を沈めれば、そこには
壁一面に配した8枚のロートレック画がずらりと目に飛び込んでくる。
これは複製写真などではなく、昭和40年代パリに在住していた
今井俊満画伯に模写を頼み、船で日本に運び込んだものだそうな。
パリ・マキシム本店の装飾を模したインテリアは、創業当時からそのまま。
古き良き19世紀のパリを再現している。
さてと今宵のアペリティフにと、シャンパンを所望。
2杯のヴーヴクリコに、3種のオードブルがついたセットを注文した。
白やロゼを交互に飲みながら、フォアグラの冷製ジュレや
帆立カクテルとのマリアージュを楽しむ幸せな時間。
メインダイニングに出す料理を作る同じ厨房で作られる一品は、
マキシムのエッセンスを手軽に味わえるのが嬉しい。
3杯目はブルゴーニュの赤。当たり年、2002年のヴォルネイをグラスで。
格付けワインのグラスでの量り売りは珍しく、ここマキシムでは
酸化を防ぐセーバーを導入。長期保存が可能で、常時20種類のグラスが人気を呼んでいる。
「銀座マキシム・ド・パリ」は昭和41年の創業。
この日本に“大人の社交場”と“パリの文化”を作ろうとした斬新なアイデアは秀逸だ。
その生みの親は、ソニー(株)の創業者であった盛田昭夫氏だとか。
ソニー社が世界中から出迎えるお客様を、自分のレストランでもてなしたいという一心で
この「銀座マキシム・ド・パリ」は作られた。料理、サービス、インテリアや雰囲気に至るまで、
すべてをパリ・マキシム本店そのままに移植したのである。
もともとビルを建てる青図の段階では、
店がある今のフロアは駐車場に予定されていたのだとか。
いつも待ち合わせの場所にしていた、数寄屋橋ソニービルの1階入口。
その地下に、こんなにもエレガントで豪奢な世界が広がっていただなんて、
いったい誰が想像しただろうか。
今宵は日本を代表するグランメゾンの「銀座マキシム・ド・パリ」へ。
メインダイニングへ降りる螺旋階段の手前に、
予約必須のゲストでなくても利用できる“ラウンジ”なるものがあるのをご存知だろうか?
レセプショニストにうやうやしく迎えられ、奥の間へ。そこはダイニングと同様に、
マキシムレッドとゴールドが織りなすアールヌーボー調の目もくらむ空間だ。
昼のティータイムは有閑マダムたちで華やぐが、
夕刻5時半からのバータイムは一変して静かな隠れ家に変身する。
深紅のソファに身を沈めれば、そこには
壁一面に配した8枚のロートレック画がずらりと目に飛び込んでくる。
これは複製写真などではなく、昭和40年代パリに在住していた
今井俊満画伯に模写を頼み、船で日本に運び込んだものだそうな。
パリ・マキシム本店の装飾を模したインテリアは、創業当時からそのまま。
古き良き19世紀のパリを再現している。
さてと今宵のアペリティフにと、シャンパンを所望。
2杯のヴーヴクリコに、3種のオードブルがついたセットを注文した。
白やロゼを交互に飲みながら、フォアグラの冷製ジュレや
帆立カクテルとのマリアージュを楽しむ幸せな時間。
メインダイニングに出す料理を作る同じ厨房で作られる一品は、
マキシムのエッセンスを手軽に味わえるのが嬉しい。
3杯目はブルゴーニュの赤。当たり年、2002年のヴォルネイをグラスで。
格付けワインのグラスでの量り売りは珍しく、ここマキシムでは
酸化を防ぐセーバーを導入。長期保存が可能で、常時20種類のグラスが人気を呼んでいる。
「銀座マキシム・ド・パリ」は昭和41年の創業。
この日本に“大人の社交場”と“パリの文化”を作ろうとした斬新なアイデアは秀逸だ。
その生みの親は、ソニー(株)の創業者であった盛田昭夫氏だとか。
ソニー社が世界中から出迎えるお客様を、自分のレストランでもてなしたいという一心で
この「銀座マキシム・ド・パリ」は作られた。料理、サービス、インテリアや雰囲気に至るまで、
すべてをパリ・マキシム本店そのままに移植したのである。
もともとビルを建てる青図の段階では、
店がある今のフロアは駐車場に予定されていたのだとか。
いつも待ち合わせの場所にしていた、数寄屋橋ソニービルの1階入口。
その地下に、こんなにもエレガントで豪奢な世界が広がっていただなんて、
いったい誰が想像しただろうか。
そんな「銀座マキシム・ド・パリ」も実は、6月の30日をもって閉店する。
系列店舗が次々と店じまいしていたので、薄々は気づいてはいたのだが、
ついに本店もか、という至極残念な気持ちでならない。
ついでを言うと「マキシム・ド・パリ」は2系列存在する。
“マキシム・ド・パリ(株)”が経営する「銀座マキシム・ド・パリ」と、
高級菓子を販売する、明治製菓グループの“アステカ”が展開する
「マキシム・ド・パリ」の2つが存在するのだそうだ。
閉店まで、あと数ヵ月。何回ロートレック画を拝めるだろうか。
そう言えば、銀座ミキモト本店ビルの建て替えにより、
銀座レカンもあのシックな内装が変わってしまうのだろうか…
系列店舗が次々と店じまいしていたので、薄々は気づいてはいたのだが、
ついに本店もか、という至極残念な気持ちでならない。
ついでを言うと「マキシム・ド・パリ」は2系列存在する。
“マキシム・ド・パリ(株)”が経営する「銀座マキシム・ド・パリ」と、
高級菓子を販売する、明治製菓グループの“アステカ”が展開する
「マキシム・ド・パリ」の2つが存在するのだそうだ。
閉店まで、あと数ヵ月。何回ロートレック画を拝めるだろうか。
そう言えば、銀座ミキモト本店ビルの建て替えにより、
銀座レカンもあのシックな内装が変わってしまうのだろうか…
銀座駅地下のコンコース、ソニープラザの左脇に小さくて急な階段があるのだが。
実はあそこが「銀座マキシム・ド・パリ」の正式な入り口だと思っている人がかなりいる。
西銀座地下駐車場の奥に、ホテル顔負けのファサードが隠されている。
リムジンなんかで乗り付けたら、様になりそうな雰囲気だ。
この貴重なファサードもついに取り壊される運命。残念でならない。