星と森と絵本の家。
もう名前からして、素敵な予感はしていました。
三鷹市にある国立天文台の敷地内にあります。
天文台の森の中にある大正時代の建物を活用した施設です。
利用は無料です。もちろん三鷹市民以外でも利用できます。
天文台の官舎として90年近く使われていた建物だそうです。
歴史を重ねた木の艶は、言葉にできない温かみがあります。
現建築法に適合するよう、一度解体し、再度組み上げられたとのこと。
改築されて、今は部屋ごとにテーマを担って、こどもたちのための場となっています。
旧・書生部屋は、ゆったり座れるソファが配された読書室に、
旧・居間は夜空をテーマとした絵本の展示室に、
旧・浴室はおもちゃ室に、といった具合です。
旧・台所の理科室は、図鑑や地球儀と、ステンレスの流し台が同居する、
学校の理科室のような部屋です。
むくむくと理科魂が湧いてきそうな環境です。
星と森と絵本の家全体から感じることがありました。
この展示施設の職員の方も利用者もこの空間が好きで、
こどもたちが、のびのびと遊び、学ぶ場になるよう願っている、ということです。
それは、丁寧な手作りの分類ラベルや、絵本の世界を広げる工作作品や、
宇宙の広さや歴史の長さを体感するための工夫された展示物からも伝わります。
さて、星と森と絵本の家を出て、国立天文台の自由見学コースを散歩しました。
途中ですれ違う研究者たちは国籍も様々で、森の中の国際都市のようでした。
広い広い宇宙や、天高くで瞬く星のことを忘れかけ、
心の窮屈さを感じているのならば、ぜひ足を運んでみてください。
(すいている平日がおすすめ)
星と森と絵本の家
三鷹市大沢2-21-3 国立天文台内
10時から17時まで
定休は火曜日と年末年始
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/ehon/