調布駅の北口徒歩五分、調布銀座の真ん中あたりに「珈琲園 潤」があります。
ほっと落ち着く適度な暗さと静かな時間の中、珈琲を楽しめます。
私はいつも、カメラの現像を待つ一時間をここで過ごします。
コーヒーを飲んでちょっと本を読んだら、一時間はすぐです。
他のお客さんも時間に急かされている様子はありません。
質問すれば、みな「ひとやすみ」の五文字をフリップに掲げることでしょう。
喫煙室は店の奥にあって、ガラスの窓で仕切られています。
肘をつき、下あごから斜め45度方向へ煙を出す老人をガラスごしに見ました。
今、この場所、この瞬間。
無を吸って無を吐く、無の境地がここにありました。
店内ではクラシック曲が音量6ぐらいの控えなボリュームで流れています。
音の一粒一粒がおいしくなあれ、とコーヒーの耳元で囁いているようです。
自家焙煎の珈琲は、ひとくち口に含んで喉を通せば、
深呼吸をして、ただ頷きたくなる美味しさです。
暗くて静かで、心落ち着く非日常の時間と場所が、珈琲の香りとともにあります。
いつもマスターご夫婦が穏やかな表情で迎えてくれます。
お二人の雰囲気が、「珈琲園 潤」の味を作っています。
家に帰ってから想像で絵を描きましたが...マスター、こんな髪型ではなかったはず。
ごめんなさい。
でも、割り箸ペンが心弾んでこう描いたので、そうさせてください。
珈琲園 潤
http://kohien-jun.jimdo.com/
東京都調布市小島町1-34-4 カメヤビル1F
営業時間 8:30〜19:00 定休日 火曜日