「あの海外から来た観光客たちは何を撮っているのかしら?」と思いつつ、
「まあ、ワタシは興味ないんだけど」なんて
高飛車な態度しか取る事のできない女性しか歩いていない六本木ヒルズ。
そんな場所でまさかの”トキョめき”と出会った。

その日はパソコンの電源が残りわずかだったので、
電源オアシスの「エスプレッソ・アメリカーノ」で仕事をする事に。

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いつも通り、真心ブラザーズの「手紙」でも聞いて、
仕事モードに入ろうとしたら、イヤホンをつけた耳がちょっと痛かった。
「なんか最近の耳に入れるイヤホンって長時間してると痛くなるよね?合ってないのかな?」って
感じのあれだった。だから、しばらく周囲の雑踏をBGMにしてパチパチ。

すると、隣りにいる女性の携帯電話に着信。
まあ、気にすることなく仕事をしていると、何気ない会話が聞こえてきた。
「はい。うん………うん………だから~!」

この次の瞬間、彼女の言った衝撃的かつミステリーな一言でまさかの”トキョめき”に落ちた。

「だから~!”生まれたら善意”だって」

と強めの口調で言って電話を切った彼女。
思わず、顔を見てしまった。
その顔は板谷由夏40%配合くらいの多少キリっとした感じだったが、
先ほどの”生まれたら善意”っていう意味がわからないけど
知的なワードが彼女を板谷由夏にさせていた。
なんだろう?この衝撃的かつ魅力的なワードは?
●「死に至る病」
●「万延元年のフットボール」
●「見知らぬ、天井」
的な哲学的な雰囲気もするし、

●「あまりにも複雑な美人」
●「必要以上に柔らかいお尻」
●「サッポロで100個配る」
的な意味はわからないけど、突拍子的かつチカラのある言葉にも思える。

「そんな本があるのか?」と思ったけど、
ググっても出てこない!
というわけで、そんな意味深な言葉を六本木で発する板谷由夏にトキョめいてしまったのである。

でも、ボクはそれ以上、彼女を見る事ができなかった。
5秒以上見つめたらセクハラで訴えられそうだったし、
なんか六本木ヒルズに萎縮しちゃって僕はすぐ店を出てしまったから。


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