朝刊を開いてビックリした。ギョッとする文字が飛び込んできた。
カタカナで「ステテコニュース」。ユニクロの新聞広告だ。
いくらカタカナになっているとは言え、このでっかいステテコ文字。
新聞社の校閲にひっかからなかったのだろうか(笑)
懐かしい言葉だ。ランニングシャツに七分丈のステテコ姿。
昭和40年代は、ドリフのカトちゃんみたいなオヤジが沢山いたのだ。
語源を調べたら、よく分からん。
たぶんカステラやカルタやメリヤスやボタンやコップやパンやカッパや
キャラメルやテンプラやビロードやタバコや金平糖などなど、
ポルトガル語の南蛮渡来のものだろうかと思っていたら、そうではなかった。
初代三遊亭圓遊のステテコ踊りの際に着物の裾から見えていた下着であったとあるが、
もうここからステテコと名付けているのが怪しすぎる。
そうなんだ、昔はパンツの外、ズボンの内にもう1枚履いていたのだ。
木綿の生地が膝の裏の汗や湿気を吸収してくれ、
足裁きも軽やかになる実に考えられた下着だったのだ。
いつから、履かなくなったのだろう。さっそくググってみた。
な、なんとまぁ、世の中ステテコブームになっていた。
女性版のステテコレディース(女子テコ)まである。
下着なら、ペチコート。アウター仕様なら、ラップパンツが今の流行だが。
いろいろ調べていったら、他メーカーのステテコモデルは革靴を履いていた。
ステテコ姿で外を闊歩する提案なのだ。さらに検索すると、ママテコなる単語もヒット。
あらまぁ、おかんの履くステテコまであったのだ。
とここまで書いてきて、本題を忘れていた。
なんとまぁ、ユニクロ銀座店の10FにステテコBARなるものがオープンしたので早速行ってみた。
わーい、バーだバーだ。ユニクロでステテコに履き替えて、
カウンターに座ってステテコ姿で酒を飲む。いいなぁ涼しそうで。
そうではない。
ステテコアドバイザーなるものが、その人なりのぴったりのステテコや
上下のコーディネイトを紹介するというものだ。
どうせなら15人いる女性コンシェルジュにやって来て欲しいぞ。
まぁ、ステテコ姿でアルコールを楽しむバーではないということだ。
冬物のももひきを高機能なヒートテックに変えてしまったユニクロが、
今度は夏のステテコを一新しようとしている。二匹目のどじょうは狙えるのだろうか?