外国の友人に、日本のお土産として「包丁を買ってきて」と頼まれたことが数回ある。
聞くところによると、日本の包丁は高品質で美しいことから人気があるそうだ。
ということで、今回来日した友人にも「ナイフ ショップへ連れて行って」と言われた。
包丁を自分で選んだ事がない私は、職人がいそうな合羽橋へ友人を案内することにした。

実は合羽橋へ来たのは、この日が初めてで、どこに何があるか皆目見当がつかない。
メイン通りと思われる道を歩いていくと、包丁のお店がいくつか見えた。

店内には刃渡り5cm~50cmくらいのものまでがギラギラと光っている。
様々なブランド名が刻まれ、ブランドによって同じ形状でも価格に幅がある。
店の真中で包丁を研いでいた職人にブランドの違いを聞いてみると
持ち手の部分に埋まっている鉄の分量に違いがあったり、
磨きの手法に違いがあったりと、それぞれのこだわりがあるようだ。

友人が買うと決めた包丁は、刃渡り30cmくらいの三徳包丁だった。
ここで職人が心配そうに「本当にこれでいいの?」と聞いてきた。
巨大なため研ぐ時にテクニックが必要だといい、その場で簡単なレクチャーをしてくれた。
包丁一丁にかける思い入れが伝わってきて、高品質を保っている理由を垣間見た気がした。

(結局、友人は包丁×3丁、研ぎ石×2個(重い)を買った。)

kappabashi-naiya

東京スカイツリーの雄姿も見ることができる。

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合羽橋 道具街

銀座線「田原町駅」より徒歩5分
http://www.kappabashi.or.jp/
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