老舗喫茶店の「はまの屋パーラー」が復活していた。
と言うか、いつ閉店していたのだ。
昨年末まで小生がやっていた「銀座月曜バー」でお出ししていたサンドイッチは、
ここはまの屋グリル梵のをほぼ交互に使っていた。
年末に閉店だなんて、45年の歴史に幕を降ろすだなんて一言も聞いてはいなかった。

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久しぶりにお邪魔した。場所は有楽町駅近くの新有楽町ビル地下1階。
ビックカメラの向かいと言えば分かりやすいだろう。
レトロなファサードもそのままに、と言うか何も変わっていない。
変わったのは入り口のメニュー看板ぐらい。

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閉店した店を引き継いだのは、5丁目でカフェを営むオーナーだそう。
味わい深い店内に惚れ込み、ほぼ居抜きの状態で営業。席数は44席。
落ち着いたオレンジのベンチソファなど、ホントに以前と変わらない。

フードメニューもやはりサンドゥイッチが主力だ。
※店の表記では、サンドイッチではなくサンドゥイッチ
前店主を招いて作り方の指導を受けたそう。
卵を焼いたのをそのままサンドゥイッチに挟み込んだ名物の玉子サンドや、
イチゴやミカンなどを詰め込んだフルーツサンドの人気メニューも残している。
2種のサンドイッチを組み合わせるサービスや、20円でトーストするサービスもうれしい。
サンドゥイッチを作る2人や、アルバイトのスタッフを見て、久しぶりに訪れたお客さんに
随分と若くなったんだねぇ」と言われるほど、以前とのギャップは感じられない。
 
さてとご覧あれ、新旧の玉子サンドゥイッチだ。
ここからは、一個人としての一感想なので、問答無用。

これが以前の玉子サンドゥイッチ
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これが新しい玉子サンドゥイッチ

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■以前は、厨房から玉子を混ぜるカシャカシャ音リズミカルに聞こえた。
ジュッと玉子を焼く音。そうとう空気を入れ込んで、高温で一気に焼いていたのだろう。
然るに、熱々でフワフワ感が残っていた。塩気も少々きつめであった。
 
■コーヒーに関しては、前のは酸味があった。今の方が格段に味はアップしていると思う。
 
と勝手な事ばかり書いてはいるが、こうして店を残してくれただけでも感謝感激。
お土産の持ち帰りも出来るので、ぜひ利用して欲しい。
 
東京風の玉子サンドは、ゆで卵をみじん切りにしてマヨで味付け。
もしくは、味付けの炒り卵にしてパンに挟む。
一方の関西風は、オムレツとか卵焼きにしてパンに挟む。
これが、しっとり歯ごたえがあって実においしいんだな。

都内では関西風を出す店がなかなかないので、貴重な喫茶店と言える。
まさに都会の中、銀座の中のオアシスそのものだ。


ふと、テーブルの上を見たら、卓上占い機が?
何コレ?こんなのあったかしらん?
しかも、新品。気になる、実に気になる…(続く)