伊丹十三さんの映画『タンポポ』で有名になったという
タンポポオムライスのある「たいめいけん」。
私は、この映画を見たことがないのだが、
タンポポオムライスを食べた時の驚きは忘れられない。
これを食べるために、たいめいけんに行くのだが、
先日、たいめいけんの看板の下に面白いものを見つけた。

『凧の博物館』と書いてあり、粋な奴凧の看板がかかっている。
せっかくだから食事の前に覗いてみることにした。
エレベーターで5階まで行き、ドアの開いたところが博物館の入口だ。
入場料を払おうとして窓口の様子をうかがうと、
奥の方で作業をしていた男性が驚いた顔をして
「博物館は5時で閉まるから、もう入場料はいらないよ」と言う。
時間を確認すると16時40分だった。

しんとした展示室に所狭しと並ぶ、世界各国の凧。
あまり来場者がいないようで、展示品は雑然としているが、
見たこともない形や素材の凧があって面白い。

本物の鳥の羽根を使ったものや、帆船の形をした凧、
『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくるイッタンモメンの凧、
ムカデ凧と呼ばれる連凧、等身大の落ち武者の形の凧など…

帆船の凧が空を航海している様子の写真を見て驚いた。
あんなに大きな『固体』がしっかり風をはらんで飛ぶものかと。
様々な凧を眺めているうちに、幼い頃に凧あげで感じた、
空に上がる凧をぐいぐいと引く糸の感触を思い出した。

展示はバイリンガルではないが、
外国の方にアートとして手書きの和凧を紹介するのも面白いと思う。
腹ごしらえの前の話題提供にはもってこいの場所ではないだろうか。

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凧の博物館
住所:東京都中央区日本橋1-12-10
    たいめいけん5F
開館時間:平日11:00~17:00(日曜・祝日休館)
入場料:おとな¥200/こども¥100

http://www.taimeiken.co.jp/museum.html
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