
こどもは保育園、ヨメは仕事、私はお休み。
珍しく一人の時間がとれたので、最近気になっていた東京タワーに足を運びました。
昔読んだ中沢新一の「アースダイバー」でも特異なスポットとして紹介されており、
あらためてそれをふまえて行ってみたいと思っていた所でした。
近くから鉄塔を見上げると、意外にも華奢な印象。
エッフェル等などの西洋の塔は頑丈で、もっと骨太な感じでした。
天と地をつなぐエッフェル塔に対して、天に消え入るようなはかなげな印象を受けました。
さて、今度は東京タワーから眼下を見下ろしました。
アースダイバーでの前知識もあってか、眼下の古墳跡や墓地が目につきました。
かつて、東京タワーが建てられた辺りは昔は岬であり、海に面していたそうです。
岬とは海と陸の境、生と死の境目を象徴する場所でもあります。
今の景色を見ていると、かつて海だったとは想像もできませんが、
古墳跡、貝塚跡、お寺、墓地が残っていることは、海が近くであったことの手がかりです。
戦後に建てられた電波塔になぜかいつも心惹かれるのは、
その運命的な立地と、
天へと向かう不透明な未来へのセンサーの役割のせいかもしれません。

そんな不思議な想像はそれまでにして、東京タワーを後にしました。
東京タワーから六本木の森ビルが見えましたので、目印にして歩くことにしました。
東京タワーから歩いて5分ほどの所に、気になる名前のカフェを見つけました。
ツナグカフェ。
一旦、通り過ぎましたが、引き返して、入ることにしました。
人は少なく、音楽がささやくようにかかっていました。
夕方になるとだんだんと人が増え、コーヒーに加えてカレーを注文する人が増えてきました。
今回はコーヒーだけにしておきました。
カレーは次に来た時の楽しみにとって置こうと思いまして。
東京タワーで古代へと思いを馳せ、つなぐカフェでこの世に戻って来たようです。
ふわふわ不思議な一日でした。
アースダイバー
中沢新一
ツナグカフェ
http://www.tsunagu-cafe.com/
〒106–0041 東京都港区麻布台1–10–6
Tel: 03–6277–8279
営業時間 / 11:30~23:00
ラストオーダー (お食事) / 22:00
ラストオーダー (お飲物) / 22:30
定休日 / 日曜日・祝日
東京メトロ 日比谷線 神谷町駅から徒歩4分
東京タワーから徒歩4分