東京駅北口を出て、右手方向の向かいにそびえ立つ
近代的なビルには、本で有名な「丸善」がある。
丸善には、会社帰りに しばしば足を運んでいるが、
「今日は頑張ったなぁ」と思う時は、4階にあるMaruzen Cafeへ行く。
東京駅を行き来する電車を眺めながら、ケーキとコーヒーで疲れを癒す。
夜の東京を走る電車の光を、至近距離で見下ろすアングルは新鮮だ。
さて、そこでいつも気になっていたメニューがある。
『早矢仕ライス』なるものだ。
メニューの解説によると、一般にいう「ハヤシライス」は、
丸善の創業者である早矢仕有的(はやし ゆうてき)が
牛肉と野菜をごった煮にし、友人たちにふるまった事が始まりという。
「早矢仕のライス」が話題に話題を呼び、遂にはレストランのメニューになったそうだ。
今やスーパーマーケットでもルーが買えるくらいに一般的なメニューとなった
ハヤシライスの元祖が東京ならば、食べてみたい、と思っていた。
そして先日、早矢仕ライスを食べるチャンスがやってきた。
金色の模様が入ったお皿に、上品に盛られてきた早矢仕ライスは、
じっくり煮込んでいるようで、固体といえば、マッシュルームの姿が見える程度だ。
トマトの酸味と甘みがかすかに感じられ、美味しく頂いた。
Maruzen Cafeは本屋に併設されている事もあり、
分厚い本を持ち込んで食事をしている人が多い。
その分、隣の人との距離が多めに確保されている印象がある。
また、メニューには、「丸善」をキーワードにした小説に関するものもあり、
文学や日本橋の歴史に興味がある方には、好奇心をくすぐられるカフェだろう。
もちろん、外国の方々に日本発祥の「早矢仕ライス」を味わってもらうのも名案だ。
※「ハヤシライス」発祥説については諸説あり、
どれが正しいかは判断が難しくなっている。
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M&C Cafe
住所:東京都千代田区丸の内1-6-4 4階(丸の内OAZO内)
TEL:03-3214-1013
http://www.maruzen.co.jp/corp/history/episode/episode2.html
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