「洋服買いに来ました♪」的な顔をしてナンパされる事を
大胆かつ密かに期待している女性だけが歩くセンター街がある渋谷。
いや、もはやセンター街ではなく
意味の分からない改名をした「バスケットボールストリート」がある渋谷。
そんな駅でまさかの”トキョめきガール”と出会わなかった。

う~ん、最近、本当に出会わない。
2012年はどうしたんだろう?
”トキョめきアンテナ”が折れてしまったのか?
すごく好きな人ができたからだろうか?
いやいやそんなハズはない。
ボクはどれだけ好きな人ができたとしても他の女性にも目移りする、
柔軟かつ9割の女性に否定される価値観を持っていたはずなのに。
こんなに”トキョめき”が湧かないなんて
ボクの中の何か(好奇心、性欲、童貞性)が失われたからなのだろうか?

~~などなど、考えつつTSUTAYAのエスカレーターの手すりを
ギュムギュム握りながら、下っていた。
すると、2階。

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スタバをチラッと見ると、
便座くらいの大きさのミニテーブルを囲む男3人が目に入る。
ちょっとした違和感。
後に、まさかの”トキョめき”の瞬間である。

男に対して?トキョめき?それは、何故か?

その男たちのテーブルには
ルービックキューブが6個転がっていたのだ。
まあ、普通に考えてみても3個が妥当である。
ルービックキューブは一人1個で十分なはずだから。
しかし、そのテーブルには6個。
1人2個のルービックキューブ。
キューブが過ぎるのである!
おそらくだが、
その男性たちはマイルービックキューブをお披露目していたのだろう。
お披露目するのはいいとしても、
せめて地元の駅とかもっと人目につかないような駅ですればいいのに、
わざわざ渋谷のスタバでルービックキューブを見せ合うのはなんだかすごい!
他人の目を気にしない感ここに極まれりと言った感じだった。
その武骨で男らしい3人に敬意を表してトキョめいたのだ。
当然、今風なイケメンが
「オレたちこんな趣味を持っているんだぜ」と見せびらかしている感じではなく、
ルックスが本格的な引きこもり男子たちだからこそ尊敬したくなったのだ。
これからの日本を支えるのは彼らみたいな人であって欲しいと一瞬だけ思った。

でも、ボクはそれ以上、彼らを見る事ができなかった。
ルービックキューブに興味はないし、
男性にはもっと興味がなかったから。

ちなみに、ルービックキューブは普通に置いていても、
何故か”転がっている”と書きたくなる。


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