晩秋の雨の日曜日、原宿のワタリウム美術館へ、草間彌生の「ボディ・フェスティバル in 60's」を観に行った。
草間彌生といえば、水玉模様。作品にも写真にも映像にも水玉が溢れ、美術館の最上階は全体が水玉で埋め尽くされていた。
真っ赤な部屋に、無数の白いドット。私がその部屋に着いたとき、小学生くらいの女の子がその空間にいた。私は自分の気配を消して、ぼんやりと佇んでいるその女の子を眺めた。何だか不思議な気分になった。
展示を見終わったあと、美術館にカフェが併設されていたら、絶対、入る。
ワタリウム美術館には、アートグッズと本のショップにミニカフェがついた「ON SUNDAYS」というお店がある。
テーブルに呼び鈴が置いてあって、ショップのほうの店員さんをその鈴で呼ぶという仕組み。モダンな美術館と、そのアナログな仕組みのギャップも良い。
「身体じゅうに水玉をつけて背景も水玉模様にしてしまうと、自分のフォルムが消えて水玉と化す。私のモチーフである自己消滅(セルフ・オブリタレーション)ということ」
草間彌生の著書「草間彌生、たたかう」にある一文。執拗なまでに水玉模様を繰り返す、その執着心は、彼女の内なるものでもあっただろうし、強い時代背景もあったのだろうと思う。
大胆な前衛表現を公の場でできた時代をちょっと羨ましいなあとも思いつつ、のんびり休日にひとり、好きな場所でお茶ができる平凡さにも小さな幸せを感じるのだった。
ON SUNDAYS(ワタリウム美術館内)
渋谷区神宮前3-7-6
03-3470-1424
11:00~19:00
水~21:00
月休(祝祭日除く、12月は月曜日も開館、12月31日のみ休館)
http://watarium.co.jp/onsundays
※草間彌生展は終了しています。
美術館の外装の水玉模様等も展示会に合わせて施されたもので、現在はありません。
草間彌生といえば、水玉模様。作品にも写真にも映像にも水玉が溢れ、美術館の最上階は全体が水玉で埋め尽くされていた。
真っ赤な部屋に、無数の白いドット。私がその部屋に着いたとき、小学生くらいの女の子がその空間にいた。私は自分の気配を消して、ぼんやりと佇んでいるその女の子を眺めた。何だか不思議な気分になった。
展示を見終わったあと、美術館にカフェが併設されていたら、絶対、入る。
ワタリウム美術館には、アートグッズと本のショップにミニカフェがついた「ON SUNDAYS」というお店がある。
テーブルに呼び鈴が置いてあって、ショップのほうの店員さんをその鈴で呼ぶという仕組み。モダンな美術館と、そのアナログな仕組みのギャップも良い。
「身体じゅうに水玉をつけて背景も水玉模様にしてしまうと、自分のフォルムが消えて水玉と化す。私のモチーフである自己消滅(セルフ・オブリタレーション)ということ」
草間彌生の著書「草間彌生、たたかう」にある一文。執拗なまでに水玉模様を繰り返す、その執着心は、彼女の内なるものでもあっただろうし、強い時代背景もあったのだろうと思う。
大胆な前衛表現を公の場でできた時代をちょっと羨ましいなあとも思いつつ、のんびり休日にひとり、好きな場所でお茶ができる平凡さにも小さな幸せを感じるのだった。
ON SUNDAYS(ワタリウム美術館内)
渋谷区神宮前3-7-6
03-3470-1424
11:00~19:00
水~21:00
月休(祝祭日除く、12月は月曜日も開館、12月31日のみ休館)
http://watarium.co.jp/onsundays
※草間彌生展は終了しています。
美術館の外装の水玉模様等も展示会に合わせて施されたもので、現在はありません。