メガネの奥に学生時代ハジけられなかった陰鬱な欲望を抱えて
悶々としている女性だけが歩いている街・神保町。
悶々としている女性だけが歩いている街・神保町。
ボクは打ち合わせのため、「さぼうる」に行こうと信号待ちをしていた。
横断歩道で信号を待つ時、
何故だか誰よりも前に出たいと思うボク。
今日もそんなこだわりを抑えられず、
しかし、そんな時、黒のスーツに白のシャツをビシィっと決めた
ビジネスウーマンとかキャリアウーマンとかオフィスレディとか
巷で言われているタイプの良い様子の女性を発見。
巷で言われているタイプの良い様子の女性を発見。
ちょっとため息。
また面倒くさい事になっちまった的な。
ボクはいつものこだわりなんかポイっと投げ捨て
その女性を後ろから眺める事になった。
前に出るこだわりよりそっちのこだわりの方がより大なり<!
青信号になるまでの至福の時間である。
ここでこれを読んでいるアナタは
「顔は見ないのかよ!このダンゴ虫(新垣結衣のドラマはある一部のマニアには刺激的な内容だった)」
と思ったかもしれない。
ご安心ください。
もちろん、後ろのポジションをとる前、
「車が来ないかな?
来てなかったら信号無視して渡っちゃおうかな?やっぱや~めたっ」
みたいな自然な素振りでしっかりとチラ見させてもらいました。
みたいな自然な素振りでしっかりとチラ見させてもらいました。
年は24くらい。顔は阿部真央みたいな感じ(歌は意外と好き)。
まあ、そこまで顔がタイプなわけでもなかったし、
好みの服装をしている異性くらいの軽い遊びのつもりだった。
でも、まさかの”トキョめき”の瞬間である。
そのビシィっと決めた女の子の後ろポケットから、
裏地がテロリンチョしているのだ。
※「テロリンチョ」とは裏地がはみ出している状態の事を言う。
ここまで、ビシィってされてテロリンチョされたら、
そりゃさすがのボクもドキッとします。
スキがないのに、そこはだらしない。
もち、指摘されると「ちょっ、やだぁ」とはにかみながら
服装を正す女性だけがだらしなカワイイ、”だらかわ女子”として認定されるのだ。
でも、ボクはそれ以上、彼女を見る事ができなかった。
信号は待ってくれないし、
後ろのサラリーマンの視線も怖かったから。
サプリメント久松