ところで俺は幼き頃ハイパーセレブだったのである。

代々木で育ち代々木上原に引っ越しその後笹塚に…という生まれながらの

渋谷区生まれHIPHOP育ち悪そなやつはだいたい自分

遊ぶところと言えば新宿か渋谷、夕飯の買い物はデパ地下ですのアタクシ、みたいな。

そんなハイパーセレブ(元)が何故このように庶民、じゃねえや、コアな中央総武線に根付いてしまったのか。それには涙無しには語れない事情がある。


きっかけは下北沢。
もともと小田急京王井の頭沿線がホームグラウンドだった俺は
10代の頃より下北沢を根城としていた。

そして20代になって下北沢のとあるバーの常連となり、そこで月1だけバーテンとして立つ男と仲良くなったのだ。

ちなみに彼は当時
「イタリアンの修業経験がありうんぬん」とぬかしながら出した最初のお通しが

冷や奴納豆のせだったというハイパー日本人

「ねえ、なんできみは月1しか働かないのだ。やる気ねえのか」

「いや、実はうーたん、俺、普段は阿佐ヶ谷で店やっててさ。すっごいいい店だから一度来てみてよ」

阿佐ヶ谷!聞いたことのない単語である。しかし調べてみると高円寺と吉祥寺の間。高円寺といえば遠いからさほど行かないが下北沢の姉妹都市のような雰囲気を感じさせる決して嫌いではない街。
そして吉祥寺といえば

「ザ!若者が住みたい街ナンバー1」HANAKO調べ)

これはさぞかしオシャレでカッチョイイ街…。

ズドーン!!!

隊長!すごいです!駅のすぐ近くの道を入ってすぐに泥酔した60過ぎ(推定)のおじちゃんを発見しました!

俺はもうテンションMAXでいそいそと阿佐ヶ谷一番街と進み、聞いていた店の名前のかかれた看板を見つける。
看板店2
ウキウキしていそいそとドアを開ける…。

ズドーン!!!
中
隊長!やっちまいました!店かと思ったのは物置でした!

と勘違いする広さ。驚きの

「トイレ込み2坪」
店内 
同い年くらいの数人の客が22時だというのに

すでに完璧に出来上がっている

やっちまった…。

そう、俺はやっちまったのだ。気付いてしまったのだ。

「俺ってこっちの世界の人だった」

そして俺は渋谷区というスーパーセレブな場所から中央線でそこに通うことになる。


当然帰りは電車がなくなる。

当然諦めて一層遅くまで飲む。

当然タクシーで帰るか朝まで飲むかマン喫で寝ることになる。

当然実家で形見が狭くなる。


当然移住する。

 

という次第である。


あ、今回は最初から女将とか呼ばないからね。

いるわけねえし

いるのはこれだけ。
りょうた
だけど最近「家と仕事場とコンビニを往復する生活。むなしい」

と悩む若者の番組をチラッと見たのだ。


若者よ!中央線に乗るがよい!

そこはいつでも大好きな仲間たちが集まって待っていてくれる。へとへとに疲れて1人でふらっと訪れてもいつだってみんなが迎えてくれる。


そんな店を見つけてしまったのだ。
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みんなにもそんな場所があればいいと思う。
いつ行っても顔見知りが集まっていて、店には友達が立っている。嬉しいときも悲しいときも。
いつも大好きなみんなが迎えてくれる。

 

そんな場所に居場所をもらって、そこに居着かないはずがないのだった。
その店で飲むのが俺の生き甲斐。


まあね、その店狭過ぎるから大抵は

その店の外で飲んでるんだけどさ。
外1
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阿佐ヶ谷に住まなかったのはあんまりにもプライベートがなくなっちゃうからなんだよね。

3歩進むと知り合いに当たるみたいな。

そんなわけで隣の高円寺に住んでみたんだけど、だんだんと

高円寺もそうなってきてしまっているのだった


このマーブルドームという阿佐ヶ谷激狭繁盛店と高円寺徘徊話はまたいずれ。


次回を待て!