店内を見渡すと黒電話にホーロー看板、昭和を思い起こさせる懐かしい品々-
600軒以上の銭湯の旅、全国様々な銭湯を訪ねてきたが、
それでもそうそうお目にかかれないものばかり。
どうやら、雰囲気演出のために店主が買い求めた古道具らしい。
歴史ある土地柄ゆえ多くの銭湯が存在した伊賀だが、逆風の波は同じ。
時代が下るにつれ銭湯は激減、軒数は減少の一途を辿った。
しかし、店を畳むことは決して考えなかった若旦那。
 内風呂が普及した以上、わざわざ銭湯へ足を運ぶには何らかの特色が必要だ。
  設備では、郊外型のスーパー銭湯には敵わない。ならばー 
 
そしてたどり着いたのが、レトロさを追求すること。
大正の創業という風情を存分に生かし、さらに古民具で雰囲気を演出。
しかし時代に合わせ変えるべきところは改装、毎日隅々まで清掃を欠かさず、
一見の観光客の取り込みにも成功しつつある。
 これからは、どんどんメディアに露出していきたいんですー
捻りはちまきに半纏羽織って番台に座る、粋な姿の若旦那。
きっと、一の湯の未来は明るい。

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○ 一乃湯
住所 三重県伊賀市上野西日南町1761