吉祥寺で友人たちと待ち合わせたのは、「ゆりあぺむぺる」という喫茶店。
なんだか不思議な名前の喫茶店。吉祥寺駅南口からすぐの繁華街の中にあるのに、そのメルヘンチックな佇まいは、森の中にある喫茶店のよう。
扉を開けて中に入る。奥の席に座ったが、待ち合わせで携帯電話の電波を確保するため、入口近くの明るいテーブル席に移動する。窓から、初夏のような強い日差しが降り注ぐ。穏やかな店内に降り注ぐその光も木漏れ日のよう。
花柄のテーブルクロス、ウエイトレスさんは小柄なメガネ女子。レンガ風の壁、年季の入ったコーヒー器具とテーブルセット。まさに「喫茶店」の佇まいだ。とても、落ち着く。
アイスコーヒーが美味しいというので注文してみる。メガネ女子のウエイトレスさんが、グラスにたくさん淹れられたアイスコーヒーを運んできてくれる。
本当に、美味しかった。香りがよく、飲み口はとてもすっきり、さっぱり。濃厚なのに、クセや苦味が全くない。喫茶店好き、コーヒー好きなのに、ブラックが未だにあまり得意ではない私だが、このアイスコーヒーにはシロップやミルクは入れたくなかった。今まで飲んだアイスコーヒーの中で、一番美味しかった。本当に。
今年はいつもより悲しみや不安を抱える春を迎えたけれど、相変わらず素敵な出会いもある。今日のアイスコーヒーだってそのひとつだ。
今年も季節はめぐる。
ゆりあぺむぺる
武蔵野市吉祥寺本町1-1-6
0422-48-6822
11:30~0:00
http://www.mandala.gr.jp/yuria.html
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お店には、こんなお客さんも来ていました。