福井駅から数時間に1本という九頭竜線に揺られ、降り立った越前大野。
中世の城下町風情を色濃く残し、"越前の小京都"の名を取る越前氏のお膝元だ。
冬は厚い雪に閉ざされる、日本有数の豪雪地帯。
しかし雪解け水を背景とした地下水、町のあちこちに湧き出す清流は美しく懐かしい町並みを演出。
昨今では貴重な天然記念物の淡水魚の里としても、その名を知られている。
市街地から南下し、城下町風情が薄れかかるころ飛び込んでくるのっぽな煙突-
目指す東湯、北陸地方らしい素朴な2階建ての1軒だ。
この地に80年、厳しい環境のもとにありながら今なお残る創業時の姿、
周りを山地に囲まれているだけに、良質な建材を使用していることの証といえよう。
かつて厳冬期には、2階までの雪に覆われた。
だが東湯は決して湯を沸かすことをやめず、山のように雪が積み重なった通りから
玄関に向かって下りの階段を掘り、滑り防止のために毎日灰を撒いたという。
近年ではこの地も温暖化に伴い、積雪量も少なくなってきた。
それでも日本有数の豪雪地帯であることには変わりなく、現在も大雪は住民悩みの種だ。
雪さえなければ、いいところなんだけどねえー
番台の大女将、思わず苦笑いする。
○ 東湯
住所 福井県大野市高砂町14−4
中世の城下町風情を色濃く残し、"越前の小京都"の名を取る越前氏のお膝元だ。
冬は厚い雪に閉ざされる、日本有数の豪雪地帯。
しかし雪解け水を背景とした地下水、町のあちこちに湧き出す清流は美しく懐かしい町並みを演出。
昨今では貴重な天然記念物の淡水魚の里としても、その名を知られている。
市街地から南下し、城下町風情が薄れかかるころ飛び込んでくるのっぽな煙突-
目指す東湯、北陸地方らしい素朴な2階建ての1軒だ。
この地に80年、厳しい環境のもとにありながら今なお残る創業時の姿、
周りを山地に囲まれているだけに、良質な建材を使用していることの証といえよう。
かつて厳冬期には、2階までの雪に覆われた。
だが東湯は決して湯を沸かすことをやめず、山のように雪が積み重なった通りから
玄関に向かって下りの階段を掘り、滑り防止のために毎日灰を撒いたという。
近年ではこの地も温暖化に伴い、積雪量も少なくなってきた。
それでも日本有数の豪雪地帯であることには変わりなく、現在も大雪は住民悩みの種だ。
雪さえなければ、いいところなんだけどねえー
番台の大女将、思わず苦笑いする。
○ 東湯
住所 福井県大野市高砂町14−4