春一番が吹いて、桜がますます待ち遠しくなった。


今回は、春風を通り越して、東京に居ながら
沖縄の南風を味わえるお店について。
『なんた浜』は東急東横線 自由が丘駅 南口徒歩1分の
雑居ビル4階にある、沖縄郷土料理が楽しめるところ。


近年、沖縄料理が食べられるお店といっても、
東京では それほど珍しくはないけれど、
このお店は40年も前から、自由が丘に根をおろしている。
そう、「本気」のお店!


先日、2人の友人の合同誕生日会をここで開いた。
キーワードが、
1人目:30歳=三十路=みそ料理=沖縄みそ料理
2人目:34歳=三線(サンシン)=沖縄楽器
…ということで、オキナワンの「なんた浜」を選んだのだ。


さて、入場すると目の前に広がるのは
ブルーの海と白い砂浜が眩しい「なんた浜」の巨大な電光写真。
カウンター席では、先客が泡盛片手に沖縄の歴史について語っている。
7時半ごろには、約20席の店内が満員御礼。
常連さんが多く、親戚の家に遊びに来たような雰囲気。

イラブチャーのお刺身や、裏メニューのイノシシの刺身、
ジーマミ豆腐やソーメンチャンプル、アオサー天ぷらなど、
本気の沖縄料理が味わえる。
もちろん、泡盛と一緒に店内の雰囲気は加速する。

お店のおじいが三線を演奏しながら店内を練り歩き始めた。
それに合わせて友人が沖縄音階を唄う。
どこからともなく、いろいろな楽器が出てきて、
結局は、そこに居合わせた人々と唄ったり手拍子をしたり。
訪れた人の気分を緩やかに解す、不思議なお店。


先程から、カウンター席で、だいぶ泡盛を仰いでいた紳士が、
三線を引いたり、沖縄民謡を唄った友人に えらく感動し、
「君たちは若いのに素晴らしい!
私からのバースデイプレゼントだ!」
とビールジョッキが運ばれてきた。


「あちらの方からです」
とお洒落なバーカウンターかどこかで、
見知らぬ人から お酒を贈られるのが憧れだったけど。
こんなのもアリかな。



※東京本土ではなかなか味わえない、沖縄土着の雰囲気と味を
 外国の方でも気軽に楽しめるお店。
 掘りごたつ なので、正座が苦手でも心配無用です。

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←龍の刺繍が入った三線。
















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←熱唱のおじい


















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なんた浜
東京都目黒区自由ヶ丘1-8-20
自由ヶ丘第一ビル4F

TEL:03-3723-2933

月~日 17:00~23:30(L.O.22:30)
定休日:月曜


http://www.nantahama.com/index.html
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