「せんべろ」とは、千円でべろべろになるほど飲める店のことですが。亡き小説家の中島らも団長が命名した名前かと記憶しています。千円札握りしめて、中年おやじがせんべろ居酒屋を求めて、銀座の街を西へ東へ。
いやいやそうではなくって、今回は、七千円でべろべろに酔えるイタリアンをご紹介。そんなん七千円だったら、当たり前やんかと言わんといて欲しいわぁ~。
目指す店の名前は「サーラ・アマービレ」。世の女性達が血眼になって、目の色を変えて週末土曜の予約を入れる、チョー人気店でもあります。アラサーやアラフォー世代、特に自宅から通勤している女子ほどお小遣いをたんまりもっている人種はいないのですから。ホントみなさんお店をよくご存じで…。
夜はお任せの12品+ワンドリンクのセットで五千円とすこぶる高いCPなのですが、私がオススメするのは、ブランチの15品(デザート含む)+フリードリンク+カフェの七千円コース。というか昼はこれ一本しかやっていません。渋谷や新宿界隈なら、飲み放題コースと形容すべきなんでしょうが、ここはオサレなイタリアン。敢えてフリードリンクと書かせてもらいやす。
あ〜た言うときますが、泡物のプロセッコ、赤ワイン、白ワイン、カクテル、ビール、フレッシュジュース等が、何を飲んでも何杯飲んでも、ラストオーダーまで粘っていてもOKざます。またまた言うときますが、ワインはカラフに入ったテーブルワインなんかではなく、ちゃんとしたボトル注ぎ。まぁ有名処ではないですが、いい作り手のワインを仕入れているといってもよいでしょう。
そうそう場所は、新しくできたのっぽの銀座トレシャス。交詢ビル、銀座ベルビア、ニッタビルなどを乱造?いや建造してきた三井不動産が建てた新しいビルなんです。まずはエレベーターに乗って12階へ。右が親店の「アロマフレスカ」、左が目指す「サーラ・アマービレ」です。
テーブルにはちゃんとメッセージカードがお出迎え。店内はかしこまったテーブルセッティングではなく、例えるとサロン?ラウンジ?着席だけど、ビュッフェパーティみたいにくつろげる新しい銀座のスタイルです。椅子なんかに、こうふんぞり返ったりして、何時間でもウダウダと飲んでくっちゃべってる。いいなぁ〜一度したかったんです。
そして窓の外は午後の陽だまり、くつろぎの至福のひとときです。言うときますが、飲み過ぎは御法度ですから。グラスを倒したり、はたまた寝ちゃったり(いるんですよたまに!! )。ちなみに店名の「アマービレ」とは、音楽用語でワイン用語でもあるイタリア語で「愛らしく上品」という意味。あくまで真摯で紳士に振る舞いましょう。
そう、こうやってちまちまでてくるのを、デギュスタシオン(試飲・試食)と言うのでしょうか? 食事やワインで最近よく見られるタイプというか、そのまんま店名につけちゃった店もあります。そして最後のデザートは焼き菓子をチョイス、あらま、なんぼでも好きなだけというのが嬉しいねぇ、というかもう腹に入りませんから。
最後のお会計は、きっちり@7000円、だってそういうお約束ですから…。15品+フリードリンク+カフェ+サービス料+コペルト(テーブルチャージ)までも込み込みです。まぁ銀座での7枚が高いとみるか、安いとみるか、それはあなた次第。今土曜日の予約を入れると、ちょうど暖かくなる頃に入れるかもよ(笑。
そして今回は特別にフリードリンクの店をもう一店舗ご紹介。場所は渋谷ですが、フレンチの渋谷シノワ。土日祝限定の「シャンパンブランチ」は大人気(3980円、12:00~16:30)。まずは、グラスシャンパンで乾杯してから、前菜・主菜を選ぶシステム。ここの和風フォアグラ丼、一度はお試しアレ。 渋谷シノワ・シャンパンブランチ
ブランチ限定のフリードリンクは1900円プラスで、白ワインや赤ワインの各2~3種が飲み放題です。後はデザートとカフェで、トータル5880円。賑やかな渋谷の雑居ビルの中に、こんな大人の隠れ家があっただなんて。昼から夕方まで、べろべろ三昧(笑。またディナーでは、観劇・コンサート・オペラなどの半券(当日券/映画は不可)を持参すればグラスシャンパンをプレゼント、なんて大人のサービスなんでしょ。ここも大好きなお店のひとつです。