久しぶりに中野ブロードウェイに行った。
「まんだらけ」をはじめとするアニメやおもちゃなどのマニアックな店舗が多いが、その一方でミセス向けの洋服店や美容院、雑貨店なども多くお店を構えている。さらに中野駅前の「中野サンモール商店街」から直結しているから、客層はオタク系、おしゃれなミセス、そして地元民とかなりちゃんぽん。そのカオスぶりは、東京の中でも唯一無二だと思う。
ひとつ気に入りのお店がある。「ブックス・ロンド社」というサブカルチャー系の古本屋だ。なぜかここでは買い逃した本とか、ちょっと運命的な本と出会うことが多い。今日も買い逃して後悔していた雑誌「SWITCH」の11月号(大森直朋と父で舞踏家の麿赤兒の対談が読みたかった)に出会うことが出来た。
本をゲットしたら、ブロードウェイ内の喫茶店で読みたい。ブロードウェイの中には喫茶店がいくつかあるが、その中でも一番こじんまりとした「絵夢」というお店に入る(ちなみに「絵夢」の近くにはAライセンスという料理長がF.I.Aの国際ライセンスを持っているF1な喫茶店があり、以前訪れたことがある)。
壁にはいわさきちひろの絵画が飾られ、椅子にはカラフルな小さい座布団がびっしり並んでいて、全体的に可愛らしい雰囲気。そんな内装だが、ボリュームのある定食が評判らしく、お客は私以外男性客で、皆生姜焼きなどの定食を食べていた。そんなところも「喫茶店」らしい。
380円のコーヒーを飲みながら「SWITCH」を読む。テーマは「LOVE さまざまな愛のかたち」。
さまざまな文化、さまざまな価値観、さまざまな愛。それらを全て包み込む「東京」の懐の深さを、中野ブロードウェイのはじっこの小さな喫茶店でコーヒーを飲みながら、思った。
絵夢
中野区中野5-52-15中野ブロードウェイ2F
03-3388-3421
12:00~21:00
不定休