私は今年、本厄で、周りの人々から
「厄除けした方がいいよ」というアドバイスを頂いた。
今までお祓いをしてもらったこともないので
厄除けを偵察しに、日本三大大師のうちの一つ、
『西新井大師』へ行ってきた。


まず驚いたのが、「西新井駅~大師前駅」を
運行するワンマンの3車両列車。
たったひと駅のシャトル運転の電車は初めて見た。
早朝からお客さんがワサワサ乗るのを見ると、
西新井大師の偉大さが感じられる。


駅に降り立つと、昭和時代にタイムスリップしたような
懐かしい雰囲気の屋台が立ち並ぶ。
子供が店番をしていたり、おばあちゃんが細々とやっていたり。
寒い空気の中に、新年のワクワクとした気持ちが漂っていた。


祈祷(護摩)は9時半から1時間に1回ずつあり、
私は10時半の回に参加した。
同じ厄除けでも3ランクあり、私は中間の5千円のものを選んだ。
さて、何が違うのかしら…??念力??効果??
目に見えないものを物差しで測る事は難しい。


さて、人がわんさか御堂に集まり、立ち見の人も出るくらい。
儀式の前にお坊さんがお経やらお払いについての解説をして、
「ドン!」と和太鼓がなりだしてから、ショウが始まる。
きらびやかな装束をまとった若い(今風の)お坊さん達がズラリ行進。
確か、お経は1度に2音の声が出ているので、8人×2声=16人分の音量!
そこに和太鼓と鈴と木魚でリズムをつけていて、まるで、お経はトランスだと思った。
その上、室内にも関わらず、焚火をしてゴーゴーと炎を育てている。

先程、支払った5千円と思しき木製のお札が祭壇に積まれており、
お坊さんはそれを1枚とって、念入りに炎であぶる。
次は3枚まとめてあぶる。次は5枚、10枚…ときたところで、
今度はお札が山盛りになっている土台ごと炎であぶる。

(あぁ、あの、土台ごとあぶった中に、私のお札があるんだろうなぁ。)

ここでランクの秘密が明らかになった。


お堂を出ると、あいうえお順に棚が用意されていて、
そこから自分のお札を引き取る仕組み。
やはり、私のお札には炎の焦げ目がなかった…少し残念。
でも、ご利益は一緒、とお坊さんが言っていたし!
良い年にしよう。


こんなお正月の日本も、外国の方々には新鮮だと思う。
西新井大師周辺は昔ながらの日本の街並みも垣間見えるのでお勧め。




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西新井大師 總持寺
東京都足立区西新井1-15-1
TEL:03-3890-2345

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