最近見なくなったものと言えば、
タバコを吸う人がかっこよく見える姿です。
映画やテレビでタバコを吸う人が出てくると、
それは、「古くささ」だったり、「意思の弱さ」だったり、
「頑固さ」なんかを表すことが多いのではないかと。

私の勤める会社でも、「分煙」も止めて、
「完全禁煙」に取り組んでいるところです。
ま、「古い」とか「遅い」とか言われてしまうのでしょうが。

そんなタバコ吸いがかっこよく見える映画がありました。



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『誰がため』

第二次世界大戦時のデンマークが舞台です。
原題は、「炎とレモン」。
変装のために、ブロンドを染めたところ、
炎のような赤い髪になってしまった23歳の男と
シトロエン(フランスの車でレモンの意)の工場で
働いていた33歳の男が主人公で、デンマークを占領した
ナチへの抵抗運動が描かれています。
「炎」と「レモン」は、それぞれ彼らのコードネーム。
彼らの属する「ホルガダンスケ」という組織名は、
デンマークの伝説の英雄から取られていて、
ずっと眠っているのだけど、国の危機には起きて、
国を救うのだそうです。
邦題が表す意味を知ると、胸が詰まります。

つらい気持ちになるこの映画の中で、
二人がタバコを吸うシーンは、少し気が休まります。

さて、なんでこんな話しをしたかというと、、、
さかのぼること9ヶ月前に書いた記事から続きます。→<30>

前回の舞台は、渋谷の塩とたばこの博物館でした。
塩を話題にしたので、次はたばこという次第で。
たばこが出てくる小説はいくらでもありますが、
今回はお話じゃありません。
見ているだけで楽しいのでご紹介。



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パッケージの絵柄を見るのもいいし、
箱の種類なんかもいろいろ違って楽しめます。

昨今は悪役になることしかないタバコではありますが、
時代を映す鏡でもあったし、文化の一つだと、
時には思ってやってもいい気がします。


たばこと塩の博物館 (←開催中の小林礫斎展面白いです!)