荻窪駅すぐ、商店街にひっそり佇む「名曲喫茶ミニヨン」を訪れた。

名曲喫茶の代表選手、渋谷道玄坂の「ライオン」が「非日常」を提供してくれる場所ならば、荻窪の「ミニヨン」は、「日常の中のほっとする時間」を提供してくれる場所。

一見普通の(しかし上品でこだわりが行き届いている)喫茶店だけど、お店の主役は大きなスピーカーと、カウンターの背後、壁一面に設えてある棚のレコード達。
年季の入ったスピーカーから静かなピアノの音色が聴こえてくる。テーブル席は少し高めに仕切られていて、自然とひとりの世界に入ってしまう。レコードの湿気管理か、空調が管理されていて、それがほどよい緊張感として伝わってくる。年を重ねた木のにおい、ピアノの音色、そして空調の音。昔通っていたピアノ教室を思い出す。(ピアノ教室はほどよい緊張感ではなく、嫌な緊張感だったけど。当時はピアノ教室に通うのが嫌だった。でもピアノ教室のおかげで今でも音楽を続けていられる。)

常連らしい白髪の紳士が入ってきて、カウンターのママと会話をする。演奏会の企画の話だ。さすが名曲喫茶らしい会話だ。
注文したホットチョコレートはぐるぐるしていた。意外にもかわいらしい佇まい。

ぐるぐる、ぐるぐる。

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名曲喫茶ミニヨン
杉並区荻窪4-31-3-2F
03-3398-1758
12:00~21:00
日祝11:00~19:00
水休
http://members.jcom.home.ne.jp/stmera/mignon/