新宿駅から大久保界隈までの道のりはおもしろい。

スタジオアルタから歌舞伎町の雑踏を抜けると、ラブホテルや風俗店が点在する界隈に入る。
昼間からホストクラブの男の子がしつこく勧誘してくるのを足早に避けながら歩いていくと、大久保公園があり、近所に住む人がちょっとコンビニに行くような光景が見られるようになってくる。別世界に迷いこんだような感覚や緊張感がほぐれてくる。

そんな界隈の路地の角に小さな喫茶店を見つけた。
年月を経た木の椅子、山小屋のような板壁、通りから見えるように窓に設置された格子の棚にはカップやグラスが置かれている。
昔ながらの喫茶店だけど、ちょっとおしゃれな佇まいだな、と思い扉を開けると、予想外、演歌が耳に飛び込んできた。やっぱり歌舞伎町の喫茶店はカオスだ。聞こえていた演歌の正体は店内にあるテレビの「のど自慢」だった。

カウンターに常連の男性客ふたり。歌舞伎町界隈でなにかしらの業をたてているらしく、ママと景気の話をする。ママの言葉は標準語だけど、イントネーションがどこか懐かしい感じがした。

お店を出て、新大久保に近づいてくると今度は韓国語の看板が並び言葉が飛び交う。アジアの街に迷いこんだ感じ。新宿から新大久保、カオスな散歩道。

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ニューyama
新宿区歌舞伎町2-42-13-1F
03-3208-0165
※ニューyamaのママさんが出ているYouTubeがあった。

やっぱりBGMはのど自慢、のようである。