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ニコタマ界隈のとある民家で、ふと目にした妙な飾り物。ぎざぎざの付いた葉っぱに魚の頭、なんだか分かります?これは、柊鰯(ひいらぎいわし)。古来から魔除けになると信じられてきた鰯、それを用いた日本に伝わる風習です。鰯独特の強い臭いに、ツンと痛い柊の葉。それらを組み合わせることによって、家屋への鬼の侵入を防ぐ効果があるんですって。
 
 起源は平安時代にもさかのぼるという、歴史あるこの風習。今じゃだいぶ衰退し、関東圏じゃあもうかなり少なくなったようですが、それでもたまに古い民家なんかで見かけます。自分がはじめて見つけたのは、三軒茶屋の銭湯だったかなあ。入り口の硝子窓に、かけてあったんです。ちょうどお盆の時期だったんで、世田谷らへんのお盆の風習かと思っていたんですが、本来は節分の行事なんですってね。ほかにも国分寺のほうで、バス待ちしてたら民家で見かけたことがあったかなあ。
 
何気ないモノなんですが、久しぶりだしこのニコタマ圏内で見られると思ってなかったので、妙にうれしくなってしまいました。もうすぐ節分、東京でもこれを見かける機会が増えるかもしれませんね。僕も今年は自作して、ベランダあたりに飾ってみようかなあ。