新年の楽しみのひとつ、それがお年玉。大人になっても色鮮やかなポチ袋を渡されると、中身の金額が少なくてももうそれだけでうれしくなってしまうもの。いゃあポチ=少しの意味なのでちびっとでいいんですが。
コンビニなんかでもサクッと買うのもいいのだけれど、せっかくの銀ブラなんだから、いい処ありまっせお客さん。ということで、今回のコラムは、ポチ袋や祝儀袋のお店ラインアップです。
さっそく手始めに中央通りの「伊東屋」へ。まずは皆さんここに足を向けますね。言わずもがな、伊東屋は文具の宝島です。もうなんでも揃っているのが魅力。一度私は、ここで袱紗(ふくさ)を折り畳んだ祝儀袋を買いました。そんな特殊なものまでありますが、プロダクト的なところは否めない。人と違ったものを求めるのなら、別のお店へGOですね。
4丁目交差点を三原橋の方へ行くと、新しくなった「三越新館」にも、祝儀袋のコーナーがあります。いかにも三越らし~い、キンキラギンギンのゴージャスなものが欲しいなら此処へ。包むお金もそれなりにはずみましょう。
さてと、またまた4丁目の交差点に戻れば、泣く子も黙る「鳩居堂」。もう1階は外国人観光客であふれかえっており、日本のおばさま達も含めフロアはひしめいております。京都の本店は寺町通り、本能寺の向かいにあり、銀座との雰囲気があまりにも違いすぎるのでビックらこきます。なんとなく祝儀袋の傾向を横目でにらみながら、さてと本題のお店、私のおススメのお店へ。
さらに中央通りを南へ進み、ニューメルサ6階の「嵩山堂」へ行きましょう。えっこんな処に、そんなお店が?嵩山堂は京都麩屋町八角通りに本店があり、ニューメルサはその支店ざます。和文具の取り扱いの店ですが、木版刷りのポチ袋や祝儀袋を売っています。とにかく品揃えがよい。月謝袋から葬祭用までなんでもあります。シンプルなものから粋なもの、ユニークなものまで、さすが銀座と思わせるものばかり。いやみんな京都の品物なんですがね(笑。
一応ここで目星をつけておいて、最後の砦、銀座8丁目にある和家具の店「平つか」へ。ここは大正3年の創業。すべてがオリジナルの一点造りの和家具の店です。つまり本来は伝統技術の指物の店なんですが、趣味のいい品のいい、ポチ袋や祝儀袋を置いているんですね。嵩山堂に比べて数は少ないですが、厳選された木版刷りのいいものばかりです。
個人的には、ポチ袋は嵩山堂で。結婚式の祝儀袋は平つかと決めている私ですが。どうです、ざっと挙げててみましたが、狭いエリアなので全部の店を回るのも苦になりません。いっそのことまとめ買い、大人買いなんてのもあり?
【嵩山堂 はし本】
◎中央区銀座5-7-12 ニューメルサ6階 電話=03・3573・1497
◎営業時間=11:00~20:00 (12月31日は休み)
【銀座 平つか】
◎中央区銀座8-7-6 電話=03-3571-1684
◎営業時間=11:00~19:00 日曜・祝日 (12月は無休)
大人買い、アリだと思います。銀座だけでもこんなに楽しいぽち袋の旅。