拝啓

上海万博の番組で、菊川怜と日比野克彦が

「私、南アフリカでダチョウの卵食べたことある」「俺は水戸で食べたぞ!」

とムダなバトルを繰り返すのを見て、諸行無常の響きを確認する昨今、

 

みなさまにおかれましては、ますますご清栄のことと存じ上げます。

 

さて本日は、
明治時代に活躍した美術思想家、岡倉天心さんが、欧米人をワシヅカミにした
日本茶道プレゼンをひも解きます!

 

 

910-3-002岡倉天心平常.jpg 
イラスト/伊藤洋志(910ryu)

 

●岡倉天心は言った!Vol.1
「茶道は、雑然とした日々の暮らしの中に身をおきながら、
そこに美を見出し、敬い喜ぶ儀礼である。」

・・・そりゃそうだ!
茶道が流行し始めたのは戦国時代。
おもな参加者は、織田信長をはじめとした戦国武将。

毎日人殺しをしていたおっさんたちが、戦争の束の間に
お茶を飲んで静けさを楽しんでいたのだ!

 

●岡倉天心は言った!Vol.2
「茶の哲学は、世間一般でふつう思われているような単なる唯美主義・・・
ひたすら美だけを追求する流派にとどまるものではない。」

・・・そりゃそうだ!
茶道をもりあげてた千利休は
関西弁のおっちゃんや!

しかも仕事は魚問屋。
今で言う商社マンみたいな仕事しとったおっちゃん。

人殺しのヤクザと商社マンが集まってお茶をのむ・・
そんな席で、美についてダベってただけではあるまい~!


●岡倉天心は言った!Vol.3
「芸術は、その時代のくらしにぴったりとしたものであって

本当に理解されるもの。」

 

「過去を軽視してはいけないが、

現在の私たちの意識、感性に同化させることが必要。」

 

「伝統や定式につき従ってるだけでは、

表現に足かせをはめてしまう!」

 

・・・そりゃそうだ!
千利休が茶道を始める前、お茶といえば中国式で
高貴な人たちが、豪華なテーブルで飲むもんだったらしい。

それを突然、床に直接茶碗を置いてお茶を飲もうと提案した
商社マンのおっちゃん(千利休)!!!!!

 

畳に直接茶碗をおき、簡素、侘びさびに

こだわったRIQUEたち!!!!

そのパンキッシュなスピリットを

現代に置き換えるには・・・

給湯室の床しかないっ!!!!!

 

   910-3-001.jpg 
写真撮影/MAYA from West End

 

千利休は、なぜ床に茶碗を置かねばならなかったのか!?
次回以降いくつかの項目に分けて利休の商社マンスピリットにせまります!


毎月第1・第3水曜日朝9:10に更新!!!!
今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

敬具

 

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