この間、阿佐ヶ谷スターロードにあるバーに行ったとき、
お店のママさんから素敵なものをいただきました。
パールセンターにある『吉澤精肉店』のマッチです。
マッチ箱は表が店名、裏はパールセンターの紹介になっており、
「都内随一を誇る」
「アーケード第1期工事完成 水銀燈完成」
と書かれています。
三冬社の「昭和30年代の中野・杉並」という本によると、
パールセンターにアーケードができたのは昭和38年とあるので、
このマッチもそれ位に作られたものなのかもしれません。
貴重!!!
箱の中にはマッチがぎっしり。
もったいなくて、なんだか使う気にはなれない。
吉澤精肉店といえば、ギャートルズの「あの肉」で有名なお店。
もちろん、あの肉のほかにも、精肉やいろんな種類のソーセージやハムを扱っていて、
そのおいしさには阿佐ヶ谷住民の間でも定評がありました。
(ちなみに「その肉」という商品もあるらしい)
なんでも、二代目店主はドイツに行き、本場のハム・ソーセージ作りの修業をされたのだとか。
お店は建物の契約の関係などで、
昨年いっぱいで一旦閉店してしまったようだ。
いつも、お店の横の台みたいなところに黒猫がいて、
お店で買われていた猫なのか、野良猫なのかわからないけど、
自分の定位置のように、いつもその場所に座っていた。
この前、店の前を通ったら、黒猫は居なかった。
ぜひともまた近いうちに、阿佐ヶ谷で再開していただきたいと切に願います。
そのあと、パールセンターをぶらぶら歩いてたら、お地蔵さんを発見!
こんなところにお地蔵さんがあったなんて、何度も通っているのに全然気づかなかった。
元禄四年に建てられたものだそうな。
ウィキペディアで調べてみたら、元禄4年は1691年!
ということは、300年以上も前ということか。
かなり貴重!!!!!
歴史を物語るかのごとく、顔のパーツも消えてしまうほどの年季の入りよう。
この写真を撮って後ろを振り向いたら、背後に見知らぬおじさんが立っているのです。
「わわ、何!?」って、やや驚きつつその場を除けると、
おじさんはお地蔵さんに手を合わせてお参りをし、
その場を去っていかれた。
私が写真取り終わるのを待っていらしたのですね...。
あのおじさん、毎日お参りに来ているのかなあー。
ちゃんとお賽銭を入れるところもあります。
お花も新しいものがお供えされていて、地域の人たちに大切にされてる
らしきことが伝わってくる。
お地蔵さんは、ずっとこの場所でどんな風景を見てきたんだろうか。