阿佐ヶ谷駅高架下にある"おしゃれとグルメの散歩道"「ゴールド街」。
2階建ての構造になっている「ゴールド街」には、まんま昭和な世界が広がっている。
おばちゃん向けの洋品店、靴屋さん、居酒屋「葉山房」、そしてちいさな定食屋さんが数件。
そんな「ゴールド街」の1階にある、かなり昭和濃度の高いレストラン「クロンボ」。
口に出すのが憚られそうな店名といい、サンプルが並ぶショーウインドーといい、
本当に、いまどき貴重なステキなお店です。
この日は、看板メニューらしき「クロンボ定食」をいただきました。
ハンバーグには、目玉焼きと、味が付いていないスパゲティ炒め付き。
さらに、ハーフサイズのナポリタンも付いている。
これに、ライスとお味噌汁がセットでなんと650円って、
あなた!信じられますか!? なんてお得なんだー!!
基本的に肉と炭水化物で構成されているので、ものすごくお腹いっぱいになります。
こちらは、日替わりの「サービスセット」。
しょうが焼きにカニクリームコロッケ、ハムエッグ、ご飯、お味噌汁がついて600円。
そして、テーブルに置いてある「のりたま」もかけ放題なのです!
店内はテーブルとカウンター席があって、結構広い。
日曜の午後2時過ぎ、お客さんのほとんどが男性のひとり客。
入り口にある本棚から手馴れた感じでマンガ本や週刊誌を取り、
カウンターに座ってビールを注文する。
そして、マンガを読みながら、黙々とご飯を食べて、サッとお会計して出て行く。
そんな、まったりした雰囲気が漂っています。
ほかにも、ナポリタン(味噌汁付き)420円とか、ポークカツ500円とか、どのメニューも安い!
お値段も昭和から据え置きなのでは!?
ところで、ゴールド街で営業していたお店が昨年あたりからどんどん閉店している。
ドイツ料理のお店なのに、ナポリタンやおにぎりがメニューにあった「G.G.C.」や、
驚異的な量の多さで評判だったとんかつ屋さん「鉄路」も店を閉めてしまった。
いまもフロア内の店舗のほとんどは閉まったまま。
「ゴールド街」という名前とはうらはらに、なんだかさびしい雰囲気が漂う。
それぞれのお店の閉店理由はわからないし、事情もさまざまなのだろうけれど、
辞めてしまうお店がこんなに多いのは、おそらく、JRによる再開発の話も無関係ではないのだろう。
管理体制や契約内容が変わるからと、一方的に条件を告げられても、
昔から家族で切り盛りしてるようなお店にとっては、
正直、厳しい部分も多いんではないだろうか...などと思うのです。
ゴールド街のお店にそんなに行った事はないのに、勝手な想いだけれど、
そんななか、今も営業しているお店には、頑張って続けてほしいと願わずにはいられない。
今度は「クロンボ」以外のゴールド街のお店にも行ってみたいと思います!