気がつけば、もう12月。すっかり冬ですねー。
私、心の底から寒いのが苦手なのです。
苦手というか憎んでいます。
そして、「何で?!北海道生まれなのに!!」という、
周りの人たちのリアクションにも納得がいかない。
北海道育ちだって寒いんですよ!
っていうか、道産子は意外と寒さに弱い人が多いんですよーーーー。
あああ。春が待ち遠しい。
冬が始まったばかりの今、そんなことを言っても仕方がないので、
こんな日は、あったかいものを食べに行こう。
そんなときは、阿佐ヶ谷のスターロードにあるおでん屋さん
「米久」へと、つい足が向いてしまうのです。
暗がりにぽっかり光る提灯、まさにおでんを食べたい気分のときに、
ぴったりの店構え。
ガラガラと扉を開けると、お店のおかみさんが「おかえりなさーい」と
出迎えてくれる。
常連さんは、皆おかみさんのことを「おかあちゃん」と呼んでいます。
奥にずずずーっと広がっている、カウンター10数席の店内。
飲み物をお願いしたら、おでん鍋の前に行って、おでんを選びます。
(この日は遅い時間に行ったので、けっこう種類が減っていたけれど、
早い時間はもっとみっちりおでん種が煮込まれています)
ほかにおつまみのメニューもありますが、
まず最初はおでんを注文するのがこちらのスタイル。
ここのおでんは大根も、がんもどきも、ちくわぶも1個が大きい。
(というかこの日はおでんもちくわぶも入ってなくてすみません...)
塩味の透明なダシがじっくりしみていて、うまいです。
そして熱燗を一口...。たまらーーーん!!
あと、おつまみでオーダーしたのは「いもサラダ」。
おでんのジャガイモを使うので、ほんのりダシが染みていて、
マヨネーズと不思議とよく合っています。
なんか懐かしい味で、これがまたおいしい。
それから、こちらのお店で絶対おすすめなのが「温どうふ」。
注文が入ってから、絹ごし豆腐をおでんの鍋に入れて、じっくりと火を通します。
限りなく薄味で、すっごくシンプルな味付けな気がするんだけど
これがめちゃめちゃおいしいのー!!
アツアツをすくって食べると、豆腐の甘みとダシの香りがふわっと漂って、
つるりと喉を落ちていく感じが絶妙で、スプーンが止まらなくなります。
おかみさんの気取らないざっくばらんな応対も、あたたかみがあってよいです。
ごちそうさまでした、とお会計をして店を出ると
「おやすみなさーい」と、おかみさんが送り出してくれます。
外の寒い空気に触れて、すっかり身体も温まっていたことに気付きます。
お腹も気持ちも満たされたことだし、もう一軒行こうかな...。