シルバーウイークも終わって、すっかり秋真っただ中なこの頃。
今回は阿佐ヶ谷ではなく、おとなりの高円寺まで足を伸ばしてみました。

とはいっても、もう1ヵ月も前のネタになってしまい、今さらって感じですが、
8月末に行われた「高円寺 東京阿波踊り」の
もようをお伝えしたいと思います。
(ピロサカさんとネタがかぶってしまって申し訳ございません...)

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阿波踊りの本場といえば四国の徳島県ですが、高円寺の阿波踊りは
今年で53回目を迎える、徳島に次いで規模の大きい阿波踊りなのだそうな。

私は高円寺の阿波おどりの連に参加していまして、
今年は8月の28日が前夜祭、29~30日が祭りの本番。
最終日は途中からかなり激しく雨が降ってきて、全身ずぶ濡れになって踊りました!


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阿波踊りの始まる時間が近づいてくると、町中に踊り手たちがわんさか集まってきます。

阿波踊りは、基本的にはとてもシンプルな踊りで、誰でもすぐに参加できるのが魅力。
しかし、実際にやってみると、とても奥が深いものでもあります。

一般的に阿波踊りと聞いて連想するのは、腰を低く落として中腰の体勢で踊る
「男踊り」だと思いますが、私がやっているのは「女踊り」。

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編笠で顔が見えない分、指先の繊細な動きや足の裾さばきなどで
女らしさや色っぽさを表現することが美しさのポイントとなり、
うなじや着物の裾からチラリと見えるふくらはぎが、
なんとも和なエロさがあってよし、とされています。

何十年も踊っているようなベテランの方の踊りは、足の運び方や指先の動き、
顔の表情など、独特の円熟味が出ていて、とてもかっこいいです。
また、連によって衣装やお囃子の音色もさまざまで、いろいろな連を見比べたり、
自分好みの連を探してみるのもなかなか楽しいものです。


阿波踊りを始めて10年ほどになりますが、まだまだ全然思うようには踊れません。
手をずっと上げたまま踊るのも疲れるのだけれど、
なんといっても、女踊りはずっと下駄を履いて爪先立ちで踊るため、
下駄の鼻緒が指の付け根に食い込んで、そりゃあもうめちゃめちゃ痛い!のです。

しまいには、踊っていても「ああああ、足が痛い~~!足が...」
と足のことしか頭に浮かばなくなってくるんだけど、
そんなときでも痛みに耐えて、笑顔をキープ!しなくてはなりません。
鼻緒が当たる親指と人差し指の間に水ぶくれができるのも毎年のこと。
でも止めようと思わないのは、やっぱり阿波おどりが楽しいからかもしれません。

さらに、始終アマチュアカメラマンの人がわらわらと群がってきて写真をバシバシ撮ったり、
踊り終わった後に道を歩いてると、観客の人たちが「おつかれさま~」とかいって
拍手してくれたりするので、自分はスターとか特別な人間になったんではないか、
という錯覚を覚えることができます。
そんなことも、阿波踊りの気持ちよさのひとつなのかも?

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1ヵ月前の、あのクソ暑い数日間がなんだかずいぶんと前の出来事のような、ふしぎな感じ...。

そして、今年の阿波おどりも終わった~と思ったのもつかの間、
もう来年に向けて練習が始まっています