銀座のランドマーク、歌舞伎座の最終公演も終わり30日のセレモニーで今日一日で歌舞伎座は閉館となります。
歌舞伎座と言えば井上陽水の名曲『Tokyo』の歌いだしに出てくる。
"銀座へ はとバスが走る 歌舞伎座をぬけ 並木をすりぬけ"(井上陽水)
江戸風情を伝える歌舞伎座と陽水の気だるい歌声が実によくマッチしている。
陽水の影響だと思いますが、僕が銀座と聞いて思い浮かべる景色は、まさに晴海通りをかちどき橋から銀座へと向かった時に臨む歌舞伎座の勇姿。今の歌舞伎座は、長きに渡り歴史を刻んできたことをたたずまいが滲ませている。この貴重な江戸風情がまた一つ東京から消えさってしまうことは非常に残念。
今の歌舞伎座はなくなってしまいますが、三年後に完成する隈研吾が手がける29階建ての新しい歌舞伎座が、人々に愛され、陽水の歌になじむものになれば良いなと思う。
現在の歌舞伎座は、明治生命館を手がけた岡田信一郎の設計により1924年に建てられました。戦災に見舞われた後に1950年に改修して現在に至っている。明治期に建てられた初期の歌舞伎座は斬新な和洋折衷のモダン建築なんですが、後に立て替えられた現在の歌舞伎座は日本の伝統的な意匠をまとい、立派な唐破風を誂えている。
昨日は、歌舞伎座を一目見ようと銀座に向かったところ、歌舞伎座の前は、最期の姿をカメラに収めたり、記念撮影をしたり、閉館を惜しむ人たちで溢れてました。