民家リノベーションカフェ訪問その1は、代々木の「DADA CAFE」。

行く直前に友人がグルメサイトで検索して見つけたお店だったので、情報は殆どゼロ、ゆっくり話ができればいいかなあくらいに思っていたのだけれど、予想以上にとても素敵なカフェだった。
とにかく立地がすごい。代々木駅からすぐ、タイムズスクエアやドコモビルも見える高層ビルの谷間にある一軒家だった。新宿の南側ってけっこう古い家が残っているなあ、とは前から思っていたけど、こんなカフェがあるのは知らなかった。

人気のお店らしく、少し順番待ち、お庭に据えられた椅子に座ってしばし待つ。見上げれば新宿の高層ビル。その麓の一軒家は、映画のセットみたいに小さく感じる。高層ビルの合間から夜空を眺めた。久しぶりに空を見上げた気がする。

店員さんに呼ばれて、お店の中へ。ガラガラと玄関のドアを開けて入る。思わず「お邪魔します」と言ってしまう。土足で入るのが不思議な感じだ。価値のありそうな古民家というより、普通の古い民家だ。実家に帰ってきたような懐かしさ、心地よさを感じる。

縁側ごしに庭を眺めながら、サングリアで乾杯する。前菜は柿とかぶとかぼすのマリネにした。秋らしいさわやかな味だった。里いもとれんこんを揚げたの、鶏肉のマスタード&レモン和え、五穀米、どれもシンプルな食材と味付けなのに印象に残る味。
最後はコーヒーと、濃厚なキャラメルがおいしすぎるバナナチーズケーキでお茶をしながら、友人のチェコ旅行の話を聞く。彼女は私が「喫茶店中毒」になるきっかけを作った作家・嶽本野ばらを教えてくれた人で、京都喫茶旅行の相棒でもある。チェコ土産に人形とお菓子をもらう。人形とお菓子を掌におさめながら、彼女が旅した遥かの土地のことを考える。

帰りは新宿駅まで歩いた。新宿駅の徒歩圏内にこんな素敵な一軒家カフェがあるなんて。改めて「東京」の懐の大きさを感じた。  

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DADA CAFE
渋谷区千駄ヶ谷5-23-10
03-3350-2245
11:30~23:00
日休
http://www.religare.biz/dada_top.html