相方と赤羽駅のホームでケンカ。彼は改札に向かい、私は埼京線に乗る。

でも結局私も、ひとつ先の十条駅で降りる。ムシャクシャした気分のまま商店街を歩く。とりあえず落ち着かないと、と思い、喫茶店を探す。
「Swing」という名前の、オレンジ色の瓦屋根の、おもちゃのような煙突のついたかわいらしい喫茶店を見つけたので入る。 お店の中は、びっくりするほど広かった。かわいらしい外観とは違い、古いお城のように凝ったつくりで、アンティーク(風の)調度品もいろいろと置いてある。

おじいさんが注文を取りにくる。お昼も過ぎた時間なのに、モーニングをやっていますよと言う。トーストとゆで玉子とサラダとコーヒーのモーニングを注文する。ええい、やけ食いだ。
会計のとき、おじいさんの息が切れていたので「大丈夫ですか?」と訊ねてみる。「ああ、いつもお店は女房とふたりでやっているんですけどね、今日はどこかに出かけて、帰って来ないんですよ」と言う。

私は、おじいさんの女房になってしまったかもしれない。 あやまろう、と思った。
携帯電話を取り出すと、彼からメールが届いていた。

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Swing
JR十条駅北口から徒歩5分位