淡水という、海沿いの街に行く。

「淡水」という町の名前の響きに惹かれたのだが、調べてみると、「カフェストリート」
なる通りがあることが分かった(私のカフェ嗅覚はなかなかのものだ)。

町は淡水河(川といっても向こう岸が見えないくらい幅広だ)の下流にある。川と海
に囲まれたまさに「水の町」だった。

デートスポットらしく、川沿いの通りは高校生くらいの若いカップルでいっぱい。
みやげ物屋や屋台の並ぶ通りを抜けた先に、カフェストリートはあった。雑多な川
沿いの通りに比べて、ずいぶん静かな通りだった。

いくつかあるカフェの中で、「水語風情」というカフェに入る。テラスの席に座る。メニ
ューを見ると、「星座のカクテル」がお店の目玉メニューのようだったが、やっぱりこ
こは??だ。
川のにおい、かすかに感じる海のにおいを感じながら、コーヒーを飲む。

ちなみに「水語風情」の前には「紅毛城」という古城が建っている。真っ赤なお城だ。
17世紀にスペインにより建てられ、その後オランダ等が所有した要塞だ。
オランダ、中国、日本など、さまざまな国の領土となっていた台湾。悲惨な歴史もた
くさんあったのだろうが、今、私が肌で実感できるのは、異国の香りを所々に残した
町の空気だけである。

今私は、台湾にいる。日本に似ていて、親しみを感じるけど、ちょっと違う。
日本とはちょっと違う木々、町並の色彩、匂い…そんな違和感を心地よく味わう。

川と海があり、異国の風を感じる、淡水という街を、私は好きになった。

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水語風情
台北県淡水鎮中正路253
02-2620-9773