仕事場のあるマンションの1階は、カフェになっている。
帰り、そのカフェをのぞいてみると、中央の大テーブルに、女の人がひとり、座っていた。
閉店後で、薄暗いお店の中にその女の人はいた。長い黒髪、黒いワンピースの、綺麗
な人だった。
ふと、素敵な喫茶店に行きたくなった。
渋谷に出て、「名曲喫茶ライオン」を目指す。
ライオンは、道玄坂のラブホテル街のど真ん中にある。扉を開けると、別世界が広がって
いた。暗い店内に青白い蛍光灯が灯る。お化けのような巨大スピーカーから流れるピアノ
の調べ。見上げると、オペラ座の怪人のような瀟洒なシャンデリア。
ソファに深く腰を下ろし、音のシャワーに身をゆだねる。刺青をした女の子が珈琲を運ん
できた。珈琲は、香ばしくておいしい。
少し黴臭い、古い木の匂いが店内を覆っている。小学生のときに通っていたピアノ教室
を思い出した。古い建物で、埃っぽくて、階段はミシミシ、音がした。教室は2階の奥に
あって、その前にひとつ扉があった。何があるのか、すごく気になっていたのだが、
結局怖くて、開ける勇気がなかった。きっと物置か何かだったのだろうが。
お砂糖入れの中に、小さな虫が入っていった。



名曲喫茶ライオン
渋谷区道玄坂2-19-12
03-3461-6858
11:30~22:30
無休
http://lion.main.jp
帰り、そのカフェをのぞいてみると、中央の大テーブルに、女の人がひとり、座っていた。
閉店後で、薄暗いお店の中にその女の人はいた。長い黒髪、黒いワンピースの、綺麗
な人だった。
ふと、素敵な喫茶店に行きたくなった。
渋谷に出て、「名曲喫茶ライオン」を目指す。
ライオンは、道玄坂のラブホテル街のど真ん中にある。扉を開けると、別世界が広がって
いた。暗い店内に青白い蛍光灯が灯る。お化けのような巨大スピーカーから流れるピアノ
の調べ。見上げると、オペラ座の怪人のような瀟洒なシャンデリア。
ソファに深く腰を下ろし、音のシャワーに身をゆだねる。刺青をした女の子が珈琲を運ん
できた。珈琲は、香ばしくておいしい。
少し黴臭い、古い木の匂いが店内を覆っている。小学生のときに通っていたピアノ教室
を思い出した。古い建物で、埃っぽくて、階段はミシミシ、音がした。教室は2階の奥に
あって、その前にひとつ扉があった。何があるのか、すごく気になっていたのだが、
結局怖くて、開ける勇気がなかった。きっと物置か何かだったのだろうが。
お砂糖入れの中に、小さな虫が入っていった。



名曲喫茶ライオン
渋谷区道玄坂2-19-12
03-3461-6858
11:30~22:30
無休
http://lion.main.jp






