帰省する手土産を買いに、川越に行く。

川越は明治期の蔵作りの町並みが保存されており、蔵を生かしたお店が軒を連ね
ている。蔵だけではなく、八十五銀行本店跡(現埼玉りそな銀行)など、近代建築も
多く残る。住んでいる浦和から電車で30分、いちばん身近な観光地だ。

お寺を散策し、川越名物の芋菓子のお店をのぞき、菓子屋横丁でたい焼きやぬれ
煎餅を買って食べ歩く。食べ歩くためにお昼ごはんを抜いたので、思う存分食べる。

路地を覗くと、「あぶり珈琲 あと49歩」という看板を見つけた。試しに歩くと(やや
小股で)49歩ぴったりで一軒の喫茶店にたどり着く。外から見ると普通の喫茶店
だが、扉を開けると、古い木の家具が置かれた素敵な空間があらわれた。

カフェオレを頼むと、自家焙煎のコーヒーとあたたかいミルクがでてきた。はじめは
ブラックで飲み、次にミルクをたっぷりと入れて飲む。

たまに、観光客らしきおばさんたちや家族連れがドアを開ける。「49歩」の看板を
見て来たのだろうか、まるで森の中に一軒の家を見つけたように、皆ゆっくりドアを
開け、目を大きく開いて、きょろきょろしながら入ってくる。
私たちもそういう様子でお店に入ったのだろうが、中から見ているとおもしろい。

店主は穏やかな夫婦だが、粋な遊び心だ。そうやってお客さんが迷い込んで(?)
くるのを、おもしろがっているに違いない。

お店の名前の「あぶり」はフランス語(abri)で「隠れ家」という意味なのだそうだ。
いい隠れ家を見つけた。


aburi01.jpg


aburi02.jpg

あぶり珈琲
埼玉県川越市大手町15-8
049-226-8556
11:00~21:00
日祝11:00~19:00 
無休
http://www.user.kcv-net.ne.jp/~abri-cafe