銀座3丁目のガス灯通りを歩いていると、妙な日本地図の看板があります。
売り文句は「あなたの故郷の娘を呼んでやって下さい」。
ここは、銀座のキャバレー「白いばら」なんです。
43都道府県のホステスがいる、心の停車場です。

きっといかがわしいんだろ~、きっとおばちゃんばかりだろ~、と思いきや、
明朗会計でリーズナブル、若い女の子も数多く働いています。
フロアーはおよそ70坪、1階と2階の2フロアーに83卓200席を確保。
豪華な店内は、白と黒の市松模様の床。赤いビロード風ソファを照らす点滅電飾。
中2階のステージから生バンドの演奏が流れ、
華やかな色のドレスをまとったホステスさんの笑顔が眩しい(とか)。
いえ私は入店してないのでわかりまへんがな。
結構流行っていて、昼間、企業の研修会や表彰式でフロアーを何百人で使って、
そのまま夜の時間に流れ込む会社もあるらしいとか(スゲーなそれも)。
創業はなんと昭和6年。昭和11年の二・二六事件の前夜、
青年将校がこの店にひそかに集まり「あすの号外を見てろよ」と言い放ち、
立ち去ったという逸話が残ってるらしいですが(ホンマですか? )。
ここからそろそろ本題へ。
ホステスさんと言えば、ドレスが必需品なんですが、
白いばらの大きな看板の左手に、何やら従業員の通用口が。
そこには「有限会社 白いばらドレス店」と書かれています。


ものの本によると、ここは200人以上もいるホステスのドレス販売をしているのだとか。
実際、銀座のキャバレーや、会員制高級クラブ、アットホーム系クラブ、
ミニクラブ、ニュークラブ(キャバクラ系)でのホステスさんにしては、
毎日着るドレスは欠かせない商売道具なんですね。
その入手方法は、レンタル、通販、オークション、店頭販売などいろいろ。
入り立ての時はあまり着数が持てないため、いかに安く、シックで上品な
汚れの目立たないドレスを選びがちなんですが、白いばらはそうは問屋は卸しません。
各人、好きな色のドレスを選べばいいのですが、黒は厳禁。
黒い色はお店の中を暗くする理由で、
店内では明るい色のドレスを着る規約になっているのだとか。
そういう理由で、黒・紺・グレー・深緑・エンジ系のドレスも御法度になっているそうです。
他のクラブでは、売れっ子のママや、チーママや、No.1ホステスになると
みんな和服を着て出勤しますが、
それまでは皆さん明るい綺麗な色のドレスで女を磨くという訳ですね。
ちなみに銀座界隈でのレンタルドレスで有名なのは、
DRESS SHOP GORO(56・ゴロー) というお店。→クリック?56・ゴロー
ノーバックドレスやらイブニングドレスやらスーツやら
見ているだけでハートがドキドキしますぅ......つづく


新橋寄りの銀座ナインにも、店頭販売のドレスショップがいろいろあります。
【白いばら】
◎中央区銀座3丁目5-18? 電話=03・3564・0967
◎営業時間=18:00~24:00、月2回の日曜休
◎テーブル200席、生バンド有、カード不可
ここのお店、いつも気になっていたんです!
「あなたの故郷の娘を呼んでやって下さい」
の言葉が印象的で、どんなお店なのかなぁ、と思っていました。
女性でも入れるのでしょうか…
「ゴージャスな内装」が気になります。
次回は潜入ルポ、楽しみにしています!