4丁目の交差点から、グッチビル脇の細い路地を入っていくと、
右側に突如として盛岡冷麺の店「ぴょんぴょん舎」が現れます。
ここは元々、半チャンラーメンの店だったのを
ほぼ居抜きでぴょんぴょん舎が数年前にオープンさせました。
さてと今日のお題は冷麺でなく「じゃじゃ麺」。
盛岡じゃじゃ麺は、岩手県盛岡市でわんこそば、冷麺と並んで
「盛岡三大麺」と称される麺料理の一つです。
ここの前を通るたびに、一度じゃじゃ麺なるものを食べてみたいと思っていたのでした。
ただし食べられるのは平日の15時から10食限定。
ここのお店では、敢えてHOT jaja(ホットじゃじゃ)と名付けています。
さて店内に入ると、やはり皆さん暑いので冷麺を食べていますね(笑。
私はすかさずじゃじゃ麺をオーダー、すると茹で時間に15分ほどかかりますと。
なるほどこれでは大量に受注できないはずです。
盛岡じゃじゃ麺のルーツは、中国大陸の炸醤麺で、熱いうどんに
肉味噌(じゃじゃ味噌)がのったもの、今から数十年前に盛岡に渡ってきたとか。
そうこうするうちにやって来ました、じゃじゃ麺が、ほ~ら。
コシがあり喉越しのよい自家製の手打ち、きしめん風の細うどんみたいな麺。
くるみと黒ゴマを隠し味に使った特性肉味噌を使用しているんだとか。
よ~くかき混ぜてじゃじゃ麺ならぬ、ぐじゃぐじゃ麺にして食べてくださいな。
HPによると
■盛岡風ソフトな味付け→おろし生姜と、特製ラー油を好みの応じて適量加え、
これらの薬味・肉みそを麺に絡めるようによく混ぜてお召し上がりください。
また、お酢をお好みで加えても美味しくいただけますと。?
■盛岡風スパイシーな味付け→まず胡椒を3~5振り、生おろしにんにくを
ミニスプーンで1~2杯、おろし生姜を盛り付けられた分量の半分ほど、
一升漬けをミニスプーン1杯前後を加えた後、麺とよく混ぜ、
仕上げに特製ラー油をお好みの分量で入れ、さっと混ぜてお召し上がりください。?
また、お酢をお好みで加えても美味しくいただけます。
なんのこっちゃ、さっぱり分かりません(笑。
テーブルの上を見回しましたが、生姜もラー油もニンニクもありません。
このお店では、最初からニンニクやラー油をじゃじゃ味噌に混ぜて
味を調整してあるので、初心者でもそのまま混ぜて食べればOK。
食べ方を知らない東京もんが迷わないよう、完全味つけしてくれているのですね。
食べ終えた後は、HPによると
■テーブルにある生卵を器にポンと割り入れ、箸でかき混ぜる。
とありますが、もちろんテーブルには卵の姿形もありません。
店員さんにチータンタン(鶏蛋湯)ちょうだいと言って器を手渡すと、
これまたすべてお任せでやってくれるのです。
じゃじゃ麺の味噌とエキスを残らず全部ゆで汁で溶かし込む。
生姜と葱を加え、塩と胡椒で味を自分で調節しながら、レンゲで2~3杯。
そのあと皿に口をつけてズズーッと豪快に飲むのが本格派だとか。
これで〆てこそ「じゃじゃ麺を食べた」と言えるほど、
チータンタンとじゃじゃ麺とは切っても切れない存在です。
どうですか、暑い日に熱い麺、まさにホットな麺で暑気払い......つづく
【ぴょんぴょん舎 銀座百番】
◎中央区銀座4丁目4-1 電話=03・3564・1963
◎営業時間=月~土11:00 ~23:00(LO 22:30)、無休
◎総座席数:10席