エレベーター第2弾のコラムと思いきや、いきなりのかき氷コラム。
エレベーターの密室を思い出すだけで、汗が噴き出てくるので暫しの中断です。
さて今日みたいな暑い日に、向かうべき茶寮があります。
中央通り、あの羊羹で有名な「とらや」。
ここの2階が喫茶室になっていて、夏場はかき氷をいただく叔母様方で賑わっています。
赤坂にある「とらや本店」地下の喫茶室も好きなのですが、
ここ銀座店の窓際に面した5席のカウンターが、独りかき氷の時は特にオススメなんです。
ココに座ってぼ~っと通りを行き交う人を眺めながら涼をとる。
なんて贅沢な時間なんでしょう。
まずは冷茶とおしぼりと紙ナプキンが運ばれて来ます。
着物姿のご婦人も多いので、目配り気配り心配り。
たかがかき氷、されどかき氷。かき氷ひとつでも奥が深いのです。
さてとメニューを見れば、男なら渋めの宇治金時やろ~と言いたいところですが、
今日は銀座店限定の「苺みぞれ」をご紹介。
一口食べただけで、その辺のかき氷とは違うというのが分かります。
なんせ値段は1260円。
見た目もお上品で、よくある駄菓子屋の着色料シロップとは違い、反物のような淡い朱色。いかにも天然という色合いです。使っているのは静岡と愛知産の苺を使用。
なんと言うかシロップと言うよりネバリ気のあるジャムみたいな感覚の苺蜜なんです。
傍らに四角く切ったサイの目羊羹を添えてあります。
これがなんと苺味の羊羹。さすがに銀座の限定品ですね。
さらに下へ下へと食べ進むと、氷の中から白小倉餡が顔をのぞかせます。
これまた苺みぞれ蜜との相性もバツグンです。
白玉3個(105円)、練乳(105円)を追加トッピングしてもよし。
フルオプションで食せばもっともっと夏の贅沢感を味わい尽くせましょう。
最後に熱いお茶をいただいて、ビックリした胃を正常に戻しましょう。
まったく日本人というものは、季節を楽しむことに長けているのでごさいます。
舌に色付く下町のかき氷もよいですが、たまには大人のかき氷。
銀座には他にもいろいろありますよん......つづく
【 虎屋茶寮 】
◎中央区銀座7-8-6 とらや銀座店2階
◎電話番号=03・3571・3679
◎営業時間=11:30~19:30(LO19:00)、年中無休