昨日のコラムの続きです。さて「共同溝」。

なんですかそれは? と云う方もいるかもしれないので簡単に説明を。


中央通りの道路の両側地下には、人が立って歩けるほどの空間がポッカリと空いています。

ものの本によると、舗道の下50cmからさらに下のところに

高さ2.4m・幅2.8mの地下共同溝が通っています。

例の和光時計塔のパルスケーブルはこの共同溝を這わせているのですね。


そんな普段は見ることもできない共同溝ですが、実は簡単に見られます。

それは、松屋デパ地下入り口脇にある「銀座共同溝」の見学窓。


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東京メトロ・銀座駅の改札口を出てA12・13方向へ

松屋銀座方面へテクテク行くと、デパ地下の入口にぶつかります。


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写真右が松屋デパ地下の入口、一番左が松屋ビルの1階に上がる階段

その丁度真ん中に、袋小路の小さな階段があり、

実際の共同溝を垣間見ることができるのです。


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建物側にはガス、水道、下水道の本管が横たわり、

天井には警視庁の信号ケーブルが、

そして車道側には、電力と電話線ケーブルが並んでいるそうです。


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解説のパネルは松屋が作成したもの。

こうしたものがわざわざデパートの入口に展示されているのも、銀座らしいですね。


ちなみに世界で最初の共同溝は、フランスのパリだとか。

1832年にコレラが大流行したパリでは、コレラの原因となった下水処理対策として、

全ての公道の地下に下水管を張り巡らせる計画をスタート。

その管の中に、電話線や他のケーブルなど、

パリの街を支える重要なライフラインが収められたと言います。


ここ銀座の共同溝は、昭和43年に施行

銀座のデパートやビル、商店のライフラインが2キロにわたって収容され、

パリと同じくスッキリとした街並みになったのは言うまでもありません。


つまり幾度となく道路をほじ返される工事もなく、

綺麗な御影石の舗道を銀ブラできると言うわけです。


さてとお次のコラムは、もっと時計塔がらみで。

しかもセイコー製ではなくシチズン製の時計塔って、マジ?......つづく