ニューキャッスル隣の時計塔のコラムを書いたら、やはりこの話題は外せません。
銀座のシンボル、和光の時計塔。古くは、服部時計店と呼ばれていたので、
お年寄りはあの時計を「服部の大時計」と言うらしいです。
文字盤の直径は、約2.4m。地上からの高さは、約12m 。
文字盤は4面あり、やはり多くの人に見られているのは
日産ショールーム側、つまり南側の文字盤ですね。
昭和41年以来、時計の針を動かすのは「精工舎製のクォーツ」。
※精工舎は、服部時計店(現・セイコーホールディングス株式会社)の
製造・開発部門として設立された会社のことです。
大時計というと何かしら、アバウトな時の刻み方をしている印象ですが、
和光ビルの地下2階にある水晶発振機が、
50ヘルツのパルスを送り込んで、正確な時を刻んでいます。
ものの本によると、昭和45年に子供を4つ産んだと書かれています。
和光の時計塔と同一パルスを刻む、愛児が銀座の街頭に送り出されました。
和光の親時計を刻むパルスは、地下2階から中央通りの
道路脇地下に走っている共同溝内へパイプが差し込まれ、
一方は3丁目方向、もう一方は6丁目方向へと伸びています。
このパイプの中には、水晶発振機のパルスを伝導するラインが封じ込めてあり、
パルスラインは街頭の時計塔の文字盤に繋がり、
和光の時計塔と寸分狂わずに時を刻む仕掛けとなっているのです。
出来た当初は、ポール時計だったらしいのですが、
今はステンレスの角柱時計塔になっています。
以来、屋上の親時計と街頭の子時計は心音を同じく共有しているとか。
あららどこにそんな子時計があったのか? 見つけて下さいな。
さてとやはり次のコラムはこの共同溝について書かないといけませんね。
銀座は1本の電柱もなくスッキリとした街並み。
それも共同溝にガスや水道や電気のライフラインが収めてあるからです。
一度見たいですよねぇ、この共同溝。
実は簡単に見ることができるんですよ。
いやマンホール開けて地下に潜るんではなくて。マジで......つづく