6丁目のマキシム・ド・パリで、箸で食べるフレンチ「ジャポネ」を堪能。
スキップしながら外堀通りを1丁目に向かって歩いていたら、
なぜか「ジャポネ」の看板をまた見つけた。
この店は近隣に勤めるサラリーマンの牙城。ここを知らないと
もぐりと言われるぐらい有名なスパゲッティの店だ。
JRの高架下、広いフロアの廊下脇に忽然と出現する屋台のよう。
昭和の原風景の懐かしさに溢れている。向かいにはマクドナルドが入っているが、
その前はディスカウントショップがあり、それも2回も入れ替わっている。
客を寄せ付けないエアーポケットのような一角。
「インズ」と言う名前がつく前から、いつも行列の耐えなかった古参なのだ。
テーブルはなくカウンター15席のみ。見よ、この哀愁を帯びたサラリーマン達の背中を。
まさに24時間働けますか。会社を背負う男達の原動力が、このジャポネにあった。
圧巻なのは、相撲好きの主人が用意した3種のサイズ。
ただでさえ量が多いのに、レギュラー(並)の上にはジャンボ(大盛)、
さらに横綱(超大盛)が用意されている。横綱になると麺だけでも700グラム超だ。
一応メニューには、ここまでだが、さらに「親方」。
さらに「理事長」が裏メニューとして待ち構えている。
理事長になれば、ななんと1.1キロ超のボリュームだとか。
※ 店のルールとしていきなりは理事長の注文はできない。
まず横綱を倒し、次に親方の許しを請うてから、初めて理事長への面会を許される。
実際、私も見たことがあるのは横綱まで。
未知なるその全貌は、勇気あるブロガーの方の動画をお借りしたので
ぜひ注文の疑似体験をして欲しい。
さっそく壁際に沿って並んでみる。
店名どおり、ジャポネ(日本)=日本人の味覚にあった味付けが自慢。
全部で12種類(和風・中華風・洋風)。
具は、しそ葉、シイタケ、オニオン、のり、小松菜、トマト、ザーサイ、
海老、豚肉、野沢菜、かいわれ、ごまなど。和洋中に合わせ、適宜選んで使っている。
フライパンの振り手は、2人。以前は顔馴染みのご主人がいたのだが、
朝から夜まで振り続けていたら、例えけんしょう炎になったとしても不思議ではない。
今は若手が交替で振っているみたいだ。
運良くコンロ前に座れたので、調理をジッと観察してみた。
極太麺は昔懐かし、給食の「ソフト麺」みたいな感覚。
あらかじめ茹でた麺を使っているので、パサパサ感は否めない。
鍋に大量の茹で麺を入る。マーガリン(のようなもの)を入れ、
水(みたいなもの)でほぐして炒める。
そしてもう一人が別の鍋で味付けをして、サイズに合わせて皿に盛り付けていくのだ。
出てきた写真のスパゲッティは、店名にもなっているジャポネ(醤油味)のレギュラー。
具は、豚肉、シイタケ、オニオン、小松菜。このサイズでもう十分(笑)、
ワンコイン500円の究極ランチ。時間が経つとなぜかまた食べたくなる味だ。
もちろん昼時は長い行列は必至、比較的空いている時間は4~6時だそうな。
サラリーマンの胃袋を満たしてきた、インズのジャポネ。
今日もその長蛇の列は、いつまでも続いている。
さてとスパゲッティを腹一杯平らげて、ふと外堀通りの向かいのビルを見上げると、
そう言えば、あのビルはヤマハの借り店舗だったよなぁ......つづく
【スパゲッティ&カレー ?ジャポネ】
◎中央区銀座西1-2 銀座インズ3 電話=03・3567・4749
◎営業時間=月~金10:30~19:30(LO)、土~15:00(LO)、日祝休
◎すべてのスパゲッティは150円プラスでジャンボ大盛り、250円プラスで横綱に。
横綱制覇者は、親方・950グラム(300円プラス)、それをクリアするとさらに
理事長・1150グラム(350円プラス)のオーダー権が取得できる。
ちなみにレギュラーは350グラム、ジャンボは520グラム、横綱は750グラム。
◎味は明太子(塩味)、ジャポネ(醤油味)、ジャリコ(醤油味)、梅のり(塩味/醤油味)、
チャイナ(塩味/醤油味)、ナポリタン(ケチャップ味)、インディアン(カレー味)、
バジリコ(塩味)、キムチスパ(キムチ味)、ヘルシースパ(塩味)の12種類。
私にはレギュラーでも持て余してしまう量かもしれません。(ハーフサイズがあればなぁ。)
フォークでクルクルというより割りばしでズルズル音立てて食べたいですね。
青のりとかつおぶしもかけて、、、、 っと、焼きそばになってしまいました!