やはり桜のコラムなら、この店は外せないな。「ギンザ キムラヤ」。
いつも思っていることがあって、不思議なんだよなあ。木村家と木村屋。
ウェブを見てもなんか2つあって、またご丁寧にもロゴまでそれぞれあって、
どっちが正解なんだろうかと。誤植や打ち間違いなんかでは、よくやるんだが、家と屋。
ここの店舗業態は、和菓子・パン・フレンチ・洋食・レストラン・喫茶・甘味・カフェ・洋菓子
とある。パンが木村屋で、その他が木村家のような気もするし...。
別経営なんでしょうかね? 知っている人がいたら教えて欲しい。
端正な姿の桜アンパン
さて創業はなんと明治2年(1869年)だ。140有余年の老舗中の老舗。
写真の桜アンパンは、イースト菌を使っていない。創業者が明治天皇に献上する際、
日本らしいパンにしようと考案したのが始まりとされている。
日本人に馴染みの深い「酒の酵母」から作られた、日本で最初につくられた
日本人向けのパンだそうな。
種類はどんどん増え続け、桜・けし・小倉・白(インゲン豆)・うぐいす(青エンドウ豆)・
チーズクリーム・栗・クリーム・ジャムや京味噌まである。
桜アンパンをそっとほうばってみる。いわゆる西洋パンではなく、
噛めば和菓子みたいなしっとり感覚。上品な餡を楽しんでいると、突如、
塩漬けの桜の花びら(吉野の八重桜)がガツンと口中にくる。
これがまた絶妙に解け合ってクセになる。ときどき無性に食べたくなるのも
わかる気がする。かつての前総裁・田中角栄の大好物だったのも頷ける話だ。
さて木村屋? の桜づくしのパンフェアは日曜日の4日まで開催だとか。
道明寺パンだとか、いろんな種類が作られている。
いや定番の桜アンパンは年中買えるんですがね。但し直営店のみ。
で、もうひとつの木村家? にはさらなる楽しみがあって、2階のカフェへ上がると。
ここで食べる「小海老のカツレツサンド 木村家風」
(Shrimp Cutlet Sandwich Kimuraya Style)がすこぶる美味いのだ。
小えびのプリプリ感と、ほどよい酸味のオーロラソースの併せ技がたまん!!
銀座にはなぜかサンドイッチの名店が数多くあって、
これもコラムの題材に尽きない話題。追ってまた美味しくご紹介......つづく
【木村屋總本店銀座本店】
◎銀座4丁目5-7 電話=03・3561・0091
◎営業時間=10:00~21:00 年中無休