今だけの、この季節だけの、和菓子。と言えば桜もち。
ギンザ界隈のデパ地下や通りには、全国各地の老舗和菓子店の
桜もちがおいでおいでと甘党を呼び寄せています。その数、
20種類は下らないかと!? それぞれに美味しいのですが、
その形、その姿、その香り。鑑賞のポイントもさまざま。
今日はその中でも、2つの桜もちをご紹介します。
その前に1つ質問です。あなたの桜もちの"呼び方"はなんですか??
ストレートに桜もち? 長命寺?それとも道明寺?
【関東風は?】
小麦粉の焼き皮を生地に使いクレープ状に巻いたもの。桜の葉を
取って食べることが多く、関東人は単に「桜もち」と呼ぶ。
【関西風は?】
道明寺粉の皮で饅頭のように小豆餡を包んだもの。
桜の葉ごと食べることが多く、関西人は
桜もちと呼ばず、「道明寺」と呼ぶ。
最近まで「長命寺」と単独では呼ばないと思っていましたが、
内舘牧子著の『きょうもいい塩梅』の桜餅のコラムを
読んでいたら、『オ、長命寺か』という記述があり、
それもありなんだなと最近認識した次第です。
さて、関東風桜もち(長命寺)の銀座代表として掲げるのが
「とらや銀座店」のもの。これぞ「ザ・桜もち」。
一番形が美しくてバランスが取れていて、色もお上品。
甘さも控えめで、優等生の中の優等生。まさに学級委員という
感じでしょうか。お値段もそれなりに1ヶ400円近くします。
"桜餅はお雛祭りのもの"という原則を守り、デパ地下では3月3日まで。
銀座本店では3月末日の明日まで販売しています。
片や、関西風桜もち(道明寺)は"ぼた餅風"の桜もちですが、
ここで一風変わった桜もちをご紹介。
「銀座あけぼの」。カタチは四角で「ふくさ包み」になっています。
塩漬けした桜の葉っぱは贅沢にも2枚も使用。桜の香りと
しっとり感が食べる時まで持続するという訳です。
"2枚とも外してもよし、外側を外し、内側の1枚を残したまま
召し上がっても、お客様のお好みで"とお店側は説明しています。
塩漬けした小田原産の八重桜が真ん中に添えられており、
上品な甘さの餡を引き立てています。1ヶ210円。
【とらや銀座店】
◎中央区銀座7丁目8-6 電話=03-3571-3679
◎営業時間=月~土 9:30~20:30/日祝 9:30~19:30
【銀座あけぼの 銀座本店】
◎中央区銀座5丁目7-19 電話=03-3571-3640
◎営業時間=月~土 10:00~21:00/日祝 10:00~20:00
ここだけの話し
でも「とらや」のルーツ、発祥は京都なんですよぉぉぉぉぉぉ......