Cafe Obscura
よい本に出会うと、
やたらうれしくなります。
面白いだけじゃなく。
なんていうか完璧にしっくりくる本。
っていうものにはじめて出会いました。
小説って、
作家がきっちりプロットをたてて頭で書いたものと、
空気の中に浮かんでいる物語を
虫取り網でつかまえて来たような感覚的なものが
あると思うのですが。
(もちろん、どっちかっていうわけじゃなく、
割合の問題であるとは思いますが。。)
これまで感覚的なもので、
自分にしっくりくるものに
出会ったことがありませんでした。
それなりにおもしろいと思うんだけど、
なぜそうなるの?とか。
ひどいときは、さっぱり意味がわからない!とか。
でも出会ってしまったのですよ。
その本に。
作家が物語をつかまえてきた空気は、
たぶんわたしのまわりをただよっている空気と同じなんだ。
と思いました。
あはは。あたまおかしいかんじですね。
でも、ほんとにそんなかんじのしっくり度。
いや。もしかしたら、
空気の中からつかまえてきたものを、
きっちり計算して書いているから、
しっくりくるとかんじるのか?
それはほんとに傑作ってことだよね。
そういうことなのか??
と。わたし、やっぱりおかしいですか???
すみません。
あまりにうれしかったので。
ちょっとおかしなテンションです。はい。
まあ、そんなこんなでね。
このよき本を読み終わる場所は、
この本にふさわしいよき場所でなければ!
という思いにかられ。
こちらにやってきたのであります。
「カフェ オブスキュラ」。
三軒茶屋にある
コーヒーのおいしい落ち着くカフェ。
だれかに聞いたか、なにかで読んだか。。
もはや覚えてないのですが。。
テーブルの高さを本が読みやすい高さにしてあるというのを知って、
ほほう。と以前に一度来たことがあったのですが。
カフェの雰囲気はとてもよくて
コーヒーもおいしいのに!
ただ一つ。
そのとき読んだ本が、
もうなんだか忘れてしまったくらい
ふつーな印象の本だった。
ということが残念で。。。
次に来るときは、
すごくいい本を読みにこよう!!
とこころに決めていたのでした。
そしてこの日、
P276に栞をはさんだ「ディビザデロ通り」を片手に、
カフェ オブスキュラにやってまいりました。
こちらのブレンドコーヒーは2種類。
フルーツとチョコレートという名前がついています。
いやいや。けっしてフルーツフレーバーと
チョコフレーバーということではないのです。
酸味がさわやかなブレンドがフルーツで、
苦みがおいしいブレンドがチョコレート。
ということらしい。
うんうん。わかりやすい。
そしてわたしは迷わず
チョコレートブレンドを注文。
コーシーは苦いのが好きなのさ。
そしてシフォンケーキ。
ついつい頼んでしまいます。。
このカフェは、とっても雰囲気がいい。
かわいすぎない、かっこつけすぎない。
絶妙なバランス。
うん。大人なカフェですなあ。
お店の外から眺めて思ったのは、
ちゃんと、人が主人公になるインテリアだな。
ということ。
なんだか見た目はかっこいいけど、
人がいる風景がしっくりこないカフェってあるじゃないですか。笑。
それってやっぱりそこにいる人も居心地悪いと思うんですよね。
このカフェはとっても居心地よくいられます。
それはもちろんインテリアだけじゃなくて、
おいしさやサービスの問題でもあり。
ここはそれもすばらしい。
店名のオブスキュラは、
カメラ オブスキュラからとったそう。
なんだっけそれ?
聞いたことあるぞ。
そうそう。写真の入門書を読んだときに書いてあった。
もともと暗い部屋という意味の
ピンホールカメラの仕組みに似た装置が、
カメラ オブスキュラっていうものだそうな。
いまのカメラの語源となった
カメラ オブスキュラ。
このカフェは、
外の風景を箱の中に映し出す、
カメラ オブスキュラのように、
「時代を超えて価値のあるもの」を映し出す箱なんだそう。
コンセプトは、
「日常を"圏外"に変える、自分だけの時間」らしい。
ふむふむ。
なにやら難しいけど。
お客さんはとにかく
ゆっくりと自分の時間を楽しめばそれでよし!
ってことでいいんですよね?
たぶん。。。
というわけで、
たしかに日常から抜け出して、
「ディビザデロ通り」読了。
よい場所でよい本を読む。
あたしゃしあわせですよー。
とこころの底から思う瞬間。
そんな時間をつくりだすカフェってすごいと思うのですよ。
そんな時間をつくりだす仕事ってすごいと思うのですよ。
カフェも作家も、
もしかしたらすべての仕事が、
だれかのよい時間をつくるために存在しているのかなあ。
などと思ったり。
そう考えると、わたしの仕事はどうなんだろう?あれれ?
うーむむむむむ。
とりあえず。
「カフェオブスキュラ」で
おいしいコーヒーを飲みながら、
ゆっくり考えてみよう。
そうしようー。
Cafe Obscura
世田谷区三軒茶屋1-9-16
03-3795-6027
12:00~23:00
定休日 毎月第三水曜日
コーヒーのワークショップも開催されています。
1/16はもう定員がいっぱいとのこと!残念!!
1/23はまだ募集しているそうですよー。
わたし、次回狙います!!!次回ありますよね??
くわしくはこちらからNewsページへ。
こんなのやってるらしいですよ
★ ー ー ー ー 世田谷線沿線イベント ー ー ー ー ★
12/23(水)~1/30(土)
「KU・BI・RE」展 ー容器たちの美しき曲線ー @ 三軒茶屋
生活工房ギャラリー(キャロットタワー3階)
くわしくはこちら。
容器たちのくびれ曲線を感じるという展示らしいです。
関連イベントとして
1/10「顔と体をデザインする」という講座もひらかれるとか。
さいきん、とんとくびれを見かけない私のカラダも、
デザインしなおせますでしょうか???
2010年 1/15(金)1/16(土)いよいよ今週末!
世田谷ボロ市 @ 上町&世田谷
9:00~21:00
くわしくはこちら。
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/040/pdf/8933_1.pdf
土曜の夜に、ボロ市潜入予定!!
行ってまいります!!
2/6(土)~2/28(日)
せたがや梅まつり @ 山下 NEW
羽根木公園
くわしくはこちら。
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/040/d00010556.html
羽根木公園は、小田急線の梅ヶ丘駅が近いですが、
世田谷線の山下駅からも歩けます!徒歩14分。
抹茶サービスやら甘酒サービスやら
餅つきやらいろいろあるらしい。
えーと。たぶん、もちろん、梅が咲いてるのでしょう!!
★ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ★
世田谷線沿線のイベント情報お待ちしております。
パラパラと掲載させていただきますよー。
こちらまで!
setagayasen_ori@yahoo.co.jp
虫捕り網で捕まえてきたようなって言うのは上手い表現ですね!
私の場合は作者が思い描く文体だったり、クセだったり、色合いだったりする世界観と其処から感じる自分の幾つか思い浮かぶパズルの中からどれを持って来ようかって言うのを絶えずやってる感じですね。
だから作者と一致しようとか考えた事もないですし、其処が面白みかと。
以前とっても私と感性が似てると思った友人とたまたま同じ時期にに同じ本を読みました。
割とそれまで同じ本を読むと似た感想なりポイントなりがあったのですが、その本ではある事柄に於いて決定的な違いがありました。
答えは本には示されてません。
そこで思ったのは一つの本であるにもかかわらず、「其処」には2つの本が存在してたと同じだと言う事です。
面白いですよね?!
でも、作者と同じ空気の中にいると思える程の作品に会えるのも幸せな事。
そしてそれを読むべき場所があるって言うのも幸せですよね。
そうだなぁ、私だったらそんな本を読むなら喫茶店ではなくBARにします。
恋人にも友人にも内緒のBARで。
何故喫茶店じゃなくBARかって言うとコーヒーにしろ紅茶にしろ冷めては美味しくありませんが、BARなら・・
勿論何気なく入って軽く読むなら喫茶店もよくやります!