高さのある秋空を眺めながら散歩に出る。


しばしば六本木界隈を歩くが、気候が良い時に必ず立ち寄るのが


六本木ヒルズの「毛利庭園」だ。


 


江戸の大名屋敷の名残で、この地に残る美しい日本庭園。


春や秋の季節が良い時は、沢山の人がピクニックを楽しんでいるところ。


と言っても、新宿御苑のように広大ではなく、ビルの谷間にひっそりとある。


 


それでも、水のせせらぎが聞こえるし、


桜や紅葉、新緑と四季が満喫できる木々が植えてある。


そこを しんしん と歩くのが好きなのだけど、


今回は今まで見過ごしていた、新しいものを発見した。


 


『宇宙メダカ』


 


説明書きによると、1994年にスペースシャトル「コロンビア号」に乗り込んだ


向井千秋さん達と一緒に宇宙へ飛んで、そこで孵化したメダカ達の子孫が


この池で命を紡いでいるということらしい。


 


何の気なしに歩いていると気づかないけれど、


水面をよーーーーーく見てみると、いるいる、


黒っぽいメダカとオレンジ色のヒメダカ。


子供達がプラスチックコップですくおうと懸命にメダカを追っている。


 


毛利庭園の紹介文によると、


宇宙メダカは一般の河川へ放流したり、


野生のメダカと交配することを禁止されている為、


外の河川とつながっていない毛利池に放すことが可能だったそう。


 


江戸時代からある庭園の池に、


宇宙を旅した記憶のDNAをもったメダカ達が泳いでいて、


今を生きる人々がそれと遊んでいる姿。


時空を超えた空間が、この小さな世界にあるのが面白い。


 


コンクリートジャングルの直線世界に疲れたら、


そよ風そよぐ、芝生の上でグッと伸びをして、


日本庭園を眺めてみるのもおすすめ。


 


 



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毛利庭園


東京都港区六本木6-10-1


(六本木ヒルズ内)
TEL:03-6406-6000


★HPでは、毛利庭園の成立ちや四季折々の姿が見れます。


http://www.roppongihills.com/green/mohri/


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