残暑の中にも、秋めいた匂いが漂う9月のあたま。


昼間の長さは確実に短くなっていて、少しセンチメンタルな気持ちになる。


それでも、もう少しエネルギッシュな夏を探し求めて新宿二丁目の老舗ゲイバー、


NEW SAZAEへ行ってきた。


 


夜の新宿二丁目に足を踏み入れたのは今回が初めて。


前々から訪れてみたいところだったけれど、文化的な敷居が高くて


一人では踏み込む勇気がなかった。


そこでDJをしている友人に連れて行ってもらうことにした。


 


大通りから路地に入ると、数件の屋台があり、根っからの遊び人達がお酒を飲んだり、


小皿をつまんだりしてのんびり会話をしている風景が飛び込んでくる。


「今日は○○さん来てますかぁ~?」「今夜はこのあと、どこですかぁ?」「今日は○○は2時頃だって」


などと、完全なる常連の会話。


 


「NEW SAZAE SINCE 1966」という看板の後ろにある細い階段を上ってドアを開けると、


お化粧をしたママが小さなカウンターでお酒を作っている。


ママの後ろにはずらりと色褪せたカセットテープとCDのコレクションがズラリ。


「昔はカセットテープでやってたんだよ」


歴史を感じる。


 


入場料1000円でワンドリンク。


私はジンライムを、友人はジントニックを頼む。


原液系は普通の小さなグラスで出てきたけれど、


ジントニックはクマのぷーさんのグラスで出てきた。


なんか不思議だ。


ママがお酒を作ってくれている間、


カウンターに座っているお客さんがプチトマトをプレゼントしてくれた。


 


まだ12時だというのに、客の入りは多い。店は狭いけど、有名なのだなぁ、と思う。


客層はいろいろ。女装している人や、ホームレス風の人、スーツ姿の人や、


小奇麗なお姉さん、外国の人もいれば若いお兄ちゃんもいるし、ゲイの人もいる。


その殆どが常連客の様子。


 


見慣れぬ初心者がフロアに入ると、「こっちこっち」と手招きをして仲間に入れてくれた。


すごく可愛らしくドレスアップしているお姉さんがお兄さんだったり、


おじさんと思って話していたら、女性的だったり、


30年前から通い詰めてるスーツ姿のおじさんは、拳を上げで本能のままに踊っているし、


エアギターをする人、くねくね踊る人、盛り上がると、電車みたいに前の人の肩に手を置いて


皆が繋がって汽車ポッポで踊ったり、とてもフレンドリーな雰囲気で驚いた。


 


音楽は80年代ニューウェーブや90年代初頭の音楽が多い。


店内に数台置いてあるテレビには


マイケル・ジャクソンやマドンナのプロモーションビデオが流れる。


音楽と映像はリンクしていないのが また面白い。


大ヒット音楽がたくさん流れるから、誰もが楽しく踊れるというわけだ。


 


そんなお祭り騒ぎの中、二丁目のディスコを2軒はしごして、


すっかりぐでんぐでんに酔っぱらってしまい、


あとの2軒の記憶が殆どなくなってしまったのだけど、


とても楽しく、刺激的な経験ができた。


外国の人も多く、酔っ払いながら話したドイツ人は旅行者だった。


海外のガイドブックに載っているのかな??


 


 


 


※新宿二丁目についてもっと知りたい方には、


 トーキョーワッショイ二丁目コラム担当のジン太さんの記事がお勧めですよ!


 



  
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NEW SAZAE


東京都新宿2-18-5 石川ビル2F


TEL:03-3354-1745


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