桜が咲くと桜のある場所へ行きたくなる。
桜を追いかけてあっという間に新緑の季節。
今年は葉桜になりかけた上野公園の桜トンネルを会社帰りに歩く。
花吹雪、満開よりも趣深い、と感じた今年。
本当に雪のようで綺麗だった。
さて、上野に行くと必ず寄ってしまうのがアメヤ横丁。
ここについては沢山の魅力があって、一回では書ききれないので
思い立った折りに、また書いてしまうと思うけれど、
今回はリーズナブルなドンブリ屋さんについて。
その前に、少しアメ横についてのお話。
アメ横は戦後の闇市が発展して今日の姿になっているところ。
アメリカ軍からの横流し品が売買されていた事と、
当時はなかなか手に入らなかった砂糖や甘いお菓子のお店が軒を連ねていたことから
「アメヤ横丁」という呼び名になったという説がある。
八百屋、魚屋、化粧品、革製品、お菓子屋、スポーツ用品、ゲーム屋さん・・・・
なんでも揃う、活気あふれる商店街だけに、おしゃべりしながらの買い物が楽しめる。
路地が迷路のように入り組んでいて、
「靴40円」と目玉が飛び出るような段ボールの看板があったりする。
ここに来ると、日本はやっぱりアジアだなぁ。とわくわくする。
外国の方を案内するのには最適な場所で、
彼ら自身が必ず何か面白いものを見つけて楽しんでくれる。
珍しい食材や叩売りを眺めたり、母国のお菓子を発見するのに夢中になったり。
(アメ横のお店について書き出すときりがないので、この辺で切り上げて・・)
今回はリーズナブルなドンブリ屋台のレポート。
「みなとや」
会議室にある長テーブルを黄色いテントで囲っただけのお店。
アメ横の中に2店舗あり、マグロが食べたくなるとそこへ行く。
壁一面に張られたカラー写真のメニューを見て、お金を払ってから席に着く。
お刺身のドンブリだから、ご飯にドカンと切り身が乗って出てくるだけ。
築地市場の売れ残りが流れて来てるようで、とても安い。
今回はマグロネギトロ丼¥500、生ビール中ジョッキ¥400、お味噌汁¥50。
これだけ食べて1000円...本当に豪華。
メニューは20種類くらいあり、ウニやイクラ、ホタテなどのトッピングもできる。
懐が寒いけれど、美味しいお刺身が食べたい時の強い味方。
お客さんはギャルからスーツ姿のサラリーマン、オバチャマから海外の方々まで。
男性は3分くらいで飲みこんで去ってゆくので、その食べっぷりに唖然としながら
ゆっくりとマグロを味わう。
お昼時や夕刻は行列ができる事もあり、ネタがなくなれば、そのメニューは完売御礼の早い者勝ち。
時半ごろには閉店で、発泡スチロールのボードに「閉店」とマジックで大きく書かれた札を立てる。
屋台で食べるドンブリ、魚介類が大丈夫な外国の方には面白い体験になるのでは。
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アメヤ横丁の黄色いテントのドンブリ屋さん
みなとや食品 本店
?東京都台東区上野4-1-9
03-3831-4350
11:00~19:00
(中田屋商店付近向かい側)
?みなとや食品 上野2号店
東京都台東区上野4-10-17
03-5818-5611
11:00~19:30
(アメ横センタービル手前路地)
みなとやさんの激安どんぶり、いっつも食べたいなあと思ってるんですが、
会社帰りに通る頃にはいつも店じまいしていて…。
アメ横に行くと「アジアだなあ」っていう気がするんですが、
「海鮮の屋台」っていうのは、日本ならではっていう感じがします。
いつか食べてみたいです。