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世間はお盆ですね。今回は、ちょっとひとやすみしてこども時代のお話を。
  
日本全国に分布する、クワガタムシにカブトムシ。方言の数だけ、呼び名もいろいろあるんです。僕の田舎の宇都宮のほうでも、いくつか呼び名がありました。たとえばこの前見つけたノコギリクワガタですが、そのメスを、"ブタ"って呼んでました。細長くていかついオスと比べると、太くて丸くて短くて、たしかにしっくりくる名前ですよね。ほかにも"ババスコ"とか略して"ババ"とか、へんな呼び名がいっぱいありました。
 
保育園の年長のころ、先生から教わったんです。かるく、感動しましたね。昔は先生の言うことって、なんでもすごく感じられたじゃないですか。それ以来僕らの間では、「あっ、ブタだ!!」って感じで、ふつうに使っていました。あ、でもウチのまわりじゃミヤマクワガタとかは採れなかったし、ちっちゃいコクワガタには使わなかったかもなあ。あくまで、ノコギリクワガタのメスに限っての呼び名だった気がします。宇都宮市北部、河内地区のあたりです。でも地域によっちゃクワガタのメス全般だったり、はてはカブトムシのメスまで、そう呼ぶケースもあるんですって。
 
きっと、他にもいろんな呼び名があるんだろうなあ。地方ごとの呼び方を調べてみると、面白いことが見つかるかもしれませんね。21世紀も、すでに10年目。東京の今のこどもたちは、いったいなんて呼んでいるんだろう。 
 

昔聞いた、その他の呼び方
  
○ ノコギリクワガタ(小~中型)  ... 泥棒、兵隊(栃木県宇都宮市)
○ カブトムシ、クワガタムシ全般 ... オニムシ(栃木県那須塩原地方)